なんかいつものパターンならば、家に帰ることもおぼつかない状態であるのに、今回はちゃんと家に帰れた上に、12日は世間並みに休めそうです(もっともすぐ連絡の取れる場所にはいなければならないのですが)。こういう順調なときが一番怖い。
一昨日までは年金の会計処理、昨日はデリバティブ中心、今日は貸借対照表項目の会社別明細の作成という単純作業にいそしんでいました。何回わかったつもりになっても結局わかっていないデリバティブ。帰りに寄った本屋で「藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義」を衝動買い。拾い読みしている中、あとがきに強い一言、
「そう、私は他のことならいい加減で、頼りない男ですが、金融マーケットに関する仕事でしたら、誰にも負けないつもりです。この本も自分としては金融マーケットのプロとして恥ずかしくないものに仕上がったと思います」
かっこいいじゃないですか。私も米国公認会計士で経理の仕事をしていますので、表面上はプロフェッショナルの一員なはず。こういう発言を堂々としてみたいものです。
翻って白い巨塔の主人公、財前五郎氏。自らの医療過誤で患者を死に追いやってしまう。今後のドラマの進行は知らないが、おそらく自らのミスを認めないのでしょう。こういう医者がいたらもちろん困るし、自らの主治医には絶対したくない。
しかしながら、自らの判断に迷いを持たず(持っていたのかもしれないが、少なくとも回りには見せていない)、部下からも「財前先生の診断だから間違いはないと思いました。」といわれるくらいのプロとしての自信。悪役であるはずの財前五郎氏になぜかほのかな憧れを持つ自分に気づいてしまうのです。
Recent Comments