費用計上とキャッシュフロー
経営・会計通信さんのリンク集に加えていただいた模様です。改めて眺めますと、会計系の有名どころが名を連ねており、何か今までの私の書き込みが非常に恥ずかしくなります。というわけで、多少は会計系の書き込みを。
改めまして経営・会計通信さんの費用計上とキャッシュフローより。
Take the case of Baxter International. Recently I was reading its annual report when I came across this peculiar paragraph. "In accordance with Statement of Financial Accounting Standards (SFAS) No. 142, 'Goodwill and Other Intangible Assets' … effective January 1, 2002, goodwill is no longer amortized, but is subject to periodic impairment reviews. Management is increasing R&D and marketing spending to drive the company's future sales growth, offsetting the reduced expenses due to the elimination of goodwill amortization." The first sentence is fine -- it simply describes a new generally accepted accounting principle. The second sentence, however, borders on the bizarre. ヘルスケア企業 Baxter International を例にとろう。最近同社のアニュアルレポートを読んでいたら、次の段落に出会った。「SFAS142により営業権は償却資産ではなくなり、定期的に減損するかを検討することとなった。経営陣は、将来の売上増加および営業権減価償却費の減少を補うために、研究開発費と営業費を増加させている。」最初の文章は、新しい会計基準について簡潔に記述しているだけなので良い。しかし、2つ目の文章はおかしいのではないか。
あんまり引用すると長くなりますので、これくらいにとどめますが、このケッツさんとやら、相当お怒りのようですね。確かに彼の言い分は、2つめの文章の解釈が正しいのであれば、大意は私も賛成です。
しかし、nativeの大学教授の英文解釈に異を唱えるのもなんなのですが、2つめの文章のoffsetingって、果たしてそのような因果関係を示しているのでしょうか?私などは普通に読んで「経営陣はR&D費用や販売費を増加させているので、(結果として)のれんの償却停止による損益の改善効果はそれほど現れていない」と読んだのですが、これって好意的に解釈しすぎですかね。
確かにのれんの償却費が減ったのを理由に研究開発費等を増やしたのであれば、正しい判断とはいえないかと思います。しかし、いまどきの経営陣、その違いが分からないほどバカではないと思いますし、よしんばバカだったとしてもそのバカさ加減を正直にさらけ出すほど、MD&Aの起草者が間抜けだとも思えないわけです。これが自らもMD&A起草担当をやってた立場としての正直な感想です。
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