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債務超過での上場

経営・会計通信: 継続企業の前提より

:赤字企業の公開は日本でも可能です。過去マザーズには、WOWWOWとかスカイマークエアラインズとか、赤字が続いている会社が上場しています。東証1、2部でも時価総額が1000億円を超えれば、利益基準は充足していなくても上場可能です。過去にセイコーエプソンがこれで東証1部上場を果たしています。1、2部に上場するには純資産の基準がありますので、債務超過は無理です。マザーズは時価総額10億円超であれば、債務超過でも可能です。

:まぁ、日本の資本市場の場合、それでも公開しようとする会社も証券会社も監査法人もいないでしょうし、万が一公開しても、投資家が付かないでしょうから、無理でしょうね。

スカイマークは、上場時赤字連続どころか、債務超過であったかと思います(前期第三者割当増資により、ようやく解消したようです)。スカイマークの上場時はまだ継続企業の前提について記載した監査基準はなかったかと思います。現在では債務超過であればまったなしで継続性についての追記が書かれるでしょうから(書かないリスクを負う監査法人はいないでしょう)、現在、当時の財務状態のスカイマークが上場しようとすればLindows同様の問題が起こっていたかと思います。それでもという投資家はいるかもしれませんね。


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保険料未納騒動から見るべきこと

菅さんまで未納だったそうで。

まあ正直言って、揚げ足の取り合いというくだらなさが否めないこの騒動。だいたい、この人たちは自分が大学を卒業したかどうかも分かってない人たちだと学んだばかりではないか。保険料の納付管理なんて難しいことをこの人たちに期待してはいけないのである。

問題はそんなところにあるのではない。こちらによると、未納者は8人。閣僚とネクストキャビネットで合計何人いるのか知らないが、40人くらいかと思う。サンプル40個抽出して非適格8個。統計学に明るくない私であるが、これはとんでもないヒット率ではないのか?

この人たちは、未納は事務手続きの誤りだという。事実そうなのであろうと私も思うので、個人個人をあげつらうつもりはない。むしろ、こんな確率で故意ではない未納者が続出するということは、社会保険庁の徴収システム自体の破綻を示すものではないのか?故意の未納者がいること自体問題となっているのに、不注意による未納者の捕捉もできていないとすれば、サラリーマンの身としてはただただあほらしいのである。

したがって、菅さんのすべきだったことは、自ら返り血を浴びることを覚悟で泥仕合を行うことではなく、閣僚の未納を契機に、既存システムの疲労を指摘し、税方式による抜本的な改訂を訴えることではなかったのか。

しかしやっていることは、「民主幹事長、参院選候補者に年金納付の確認求める」泥仕合の戦線を拡大するつもりのようです。ついでから、大学の卒業証明書も収集したらどうですか(しつこい?)

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金児昭氏後日談

こちらに書きました、金児昭氏事務所訪問のあと、ご丁寧にも著書をいただきました。

著書をいただいたのですから、何はなくともお礼状をと簡単にしたためて投函ところ、しばらくしてから何と私の職場に電話がかかってきてびっくり。
なかなかまめな方です。

「名刺に米国公認会計士と記載がないところが気に入った」との言葉をいただきました。
たまたま入れている名刺を切らしていただけなのですが(笑)。

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三菱自動車は非継続事業?

先週末はダイムラー撤退話一色でした。一時はダイムラー保有株式の売却まで報じられたようですが、それは現在のところ否定されているようです。

もっとも、Nikkei Netに「ダイムラー保有株式は売却方針であり、売却まで三菱自動車部分については非継続事業として扱う」と一時期報じられました(現在は削除されているようです)。ここまで具体的かつマニアックな話が報じられたということは、ダイムラー保有株式の売却は一時期までは事実で、土壇場でとりあえず否定することになった、と考えるべきかと思います。

ところで、「非継続事業」とは日本では耳慣れないかもしれませんが、英語ではDiscontinuing operation と呼ばれるもので、米国財務会計基準書(SFAS)144号に定められています。当期税引前利益の下に、撤退を決めた事業の損益を別表示するというものです。撤退事業の単位としては、components of the entityとされております。またこれも解りにくいのですが、一般には企業が通常開示している売上高や営業利益の単位(いわゆるセグメント)よりは一段細かいレベルと定義されているようです。

財務諸表について、企業の将来のキャッシュフローを予測するために最適な情報を提供することを重要な目的と考えている米国会計基準にとっては、ある意味当然の開示なのでしょう。ダイムラーはニューヨーク証券取引所に上場していますので、米国会計基準が適用されています。最初に米国会計基準が適用されたときは、ドイツ会計基準による実績と比較し、大規模な損失を計上したことで話題になりました。

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社畜人間の自己責任論(後編)

既に報道自体が下火となっていますが・・・

福田官房長官が、彼らを厳しい口調で非難したとか。
それはそれで結構。国家の言うことを聞かなかった人たちだから
国家に詰問されるのは当然。

でも、自分としては、その尻馬に乗って
彼らのプライバシーを暴くことを正当化したり、
彼らに多額の補償を要求したり、
PTSDだという(事実かどうかはともかく)彼らを無理やり引っ張り出そうとしたり、
そういった動きに与する気にはどうしてもなれないのである。

彼らほど迷惑をかけてないという自信が自分にはないから。

以上、十数年前イランロシアトルコのあたりをぶらぶらした者のたわごとでした。
年甲斐もなく青臭く稚拙な文章失礼。

また通常通りの書き込みに復帰したいと思います。

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社畜人間の自己責任論(中編)

確かに彼らは「勝手に行った」。そして「勝手に誘拐された」。確かに責任はあるのだろう。彼らのために血税何十億もつぎ込んで、彼らの自己負担は「たったの」数十万とか。なるほど。

でもね、

私にはどうしても声高に自己責任論を主張する気にはなれない。少なくとも今の私が彼らを批判することは、「動物園の檻の中で餌を与えられて暮らしているライオン」が、「ジャングルで生活しているライオン」をせせら笑うようなものにしか感じない。
たとえジャングルでの生活の目的が金であり、あるいは功名心であったとしても。

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社畜人間の自己責任論(前編)

決算も少しだけ一段落し久々に平日に帰宅することに。五月には仕事内容が変わるため、これが最後の決算宿泊。通勤徒歩一分の宿舎暮しが終わるのも、それはそれで寂しいもの。

そんな会社に飼われている状態の間に起き、一応の解決を見た人質事件。そして喧しい自己責任論。

以前より大分ましになっていると思いますよ。少なくとも十年前、国連ボランティアの方が亡くなった時は、「勝手に行っただけではないか」という意見は、当否はともかく、口にできる雰囲気ではなかった。まだ多様な意見が交錯する現在のほうが健全かと思う。

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金児昭氏の著作とウェブログ(改)

本日午前はJUSCPA主催の金児昭氏の講演会に出席。レジュメが用意してあったものの、ほとんど関係ない、経理漫談に終始。もともと理論を聞きにいったのではなし、経理ネタでここまで漫談できる人も少ないので、これはこれでおもしろい。

その後懇親会のあと、事務所に数人でお邪魔することに。

どうやってあれだけの量の著作をこなせるのかとの質問に、「八割以上は電車の中で書いている。毎日書き溜めてジャンル毎に分類しておき、執筆するときにそれらをまとめて読み返す。繋げているうちに何が浮かぶか。それが重要。」とのこと。

毎日(なんてぜんぜんやってませんが)少しずつ書いていってジャンル分けしておくのはウェブログと同じですね。携帯もネットもやらないと言う氏ですが、文才のある人のやることは今昔変わらないのかも。

さて私の文章はあとから読みかえして付加価値を生むのでしょうか。全くお寒い限りです。

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監禁状態からの解放

いや、私のことです(苦笑)。

2週間にわたる決算業務のための監禁状態から解放され、自宅に戻ってまいりました(一時帰宅はしておりますが)。なお、今日も監禁先に出向きますが、決して私の自由意思ではありません。

ずっと書き込みをサボっておりましたが、ぼちぼち復活するつもりです。


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リニューアルできず

リニューアル、できませんでした(汗)
やっと自前のパソコンが帰ってきまして、
代パソからのデータ移管に追われておりました。

これから、決算業務でしばらくは外泊な日々が続きます。
プライベートなアクセスはなかなか難しくなります。
どうしようか。。。

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リニューアル(予定)続き

なものとなり、ロンドンとは、縁遠くなってしまったので、タイトルから変えようと思ってます。(もともとロンドンについては何も書いていませんが)。

というわけで、まだ出来ていませんが、新生ブログをどうぞ宜しく。

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リニューアル(予定)

筆が進まないまま四月になってしまいました。修理から戻ってきたパソコンが不良で再修理に出したこと、四月以降仕事内容が変わりそうなこと、鬱とまではいかなくても、精神的に下がり気味だったこと、言い訳はいろいろありますが、私より遙かに忙しく、かつ悩みが重かろう木村剛氏の大活躍を見ますと、全然言い訳になっていません。

そんなですので、気分一新のリニューアルを考えてます。特に仕事がドメスティック

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