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FAF議長がストックオプション会計改革法に反論

NEWS RELEASE 05/17/04
Financial Accounting Foundation Chairman Responds to House Subcommittee’s Action on “The Stock Option Accounting Reform Act”


経営・会計通信
で指摘されている通り、ストックオプションオプション費用反対法案が下院を通過しています。これに対する反論が記載されています。ちなみにFAFというのはFASBの上部組織で、委員の任命や、資金管理などをつかさどっています。

“Advancing this bill in the legislative process harms the credibility of America's system for providing transparent and unbiased financial information to investors,” Denham said. “By inserting Congress into the setting of standards for accounting by publicly traded companies, H.R. 3574 would undermine the independence of the Financial Accounting Standards Board (FASB), which Congress recently reaffirmed in the Sarbanes-Oxley Act.”

要は議会の介入は、サーベンスオクスレー法で確認されたFASBの独立性を損ねるものだとして猛反発しているようです。まあ当然の意見でしょう。

それよりもこの法案自体がよくわかりません。上位4名に与えられたストックオプションのみ費用化することに、どれだけの合理性があるのか。4人目と5人目のストックオプションにつき会計処理が異なることをどう説明するのでしょうか。理解に苦しむところであります。

確かにFASBの基準において、重要性というのは常に考慮される事柄ではあります。(ちなみにFASBの基準の最後にはいつも重要性のない事柄には本則を適用しないとの注書があります。)したがって、重要性のある事柄とない事柄で会計処理が異なる例はあります。ただあくまで重要性の観点ですので、その基準はパーセンテージで規定されるのが通常です。上位何人という発想は少なくとも会計の専門家からは出てこない発想であるような気がします。そういう観点からしてもこのままでは決まらない基準といえるでしょう。

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