« 監査役の権限 | Main | 転機の事業再編(中) »

転機の事業再編(上)

いまさらBack-datedで申し訳ないですが、日経に連載されていました「転機の事業再編」について。

「・・・十月に発足する持ち株会社、セガサミーホールディングスには,セガの会長を兼任する里見社長を除けば両社から三人ずつが取締役に就任する。会計面でも両社の資産を簿価のまま合算する『持分プーリング法』を使う方針だ」

セガとサミーについては、以前も日経金融に記事が載ったときに取り上げました。今回の場合、統合後の議決権比率は、旧サミー側のほうが上ですので、米国基準や国際会計基準ではサミー側が明確な取得者としてパーチェス法を適用することになります。日本の新基準適用後も同様です。

記事のトーンはプーリング法を残したことで、その拡大解釈により「日本の会計は世界の中で信用を失いかねない」と書かれています。個人的には以前書いたように必ずしもプーリング法を否定しません。但し、記事で書いてある「会計制度の変更で経営者はM&Aの成果に対する説明責任をより厳しく問われる」のは事実であり、プーリング法を適用した場合は、単に会計基準で認められているからいいではないかというのではなく、そもそも対等合併の正当性とその成果を明確に説明する必要があるかと思います。

ちなみに、パーチェス法はacquisition methodと改名される運命にあるようです。元ネタはこちら

|

« 監査役の権限 | Main | 転機の事業再編(中) »

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12395/815243

Listed below are links to weblogs that reference 転機の事業再編(上):

« 監査役の権限 | Main | 転機の事業再編(中) »