« 火曜ドラマ終了 | Main | 3メガバンク徹底比較3 財務体質(7/22 日経) »

やはり連結決算??

特集 ダイエー最後の審判 タイムリミットは9月!(週刊ダイヤモンド 7月24日号)

Part 2 再建計画の必達を迫られる経常利益底上げのカラクリ

:2004年2月期、ダイエーは単体決算で再建計画の目標を上回る経常利益166億円を計上した。しかし、この166億円にはカラクリがある。完全に合法でありながら、経常利益を底上げする“仕組み”を徹底分析した。

「単体決算では企業の実態を表さない。これからは連結決算の時代」
あまりに陳腐化してしまった言葉ですが、この記事は改めて思い出させてくれました。

当記事で指摘している「仕組み」とは大きく次の3つです。

1.連結子会社のダイエーリーシングカンパニー(DLC)からのテナント料
2.OMCカードのインセンティブ
3.関係会社向けの短期貸付金の増加

1は、テナント管理をDLCに任せ、DLCからは固定の賃料を受領。テナントが入らないリスクはDLCが負うというもののようです。DLCの赤字額は50億円とのことで、本来はこの分ダイエー本体が負担すべきであるという議論のようです。DLCは連結子会社のようですから、連結決算には含まれていることになります。

うちの近所のダイエーでもよくやっていますが、OMCカードの入会促進キャンペーンに関わるものが2です。ここで会員を獲得した場合、OMCカードがダイエーに対してインセンティブを支払っており、カード保有者の優待セールの割引分もOMCが負担していることことです。OMCカードに対するダイエーの出資比率は27%程度のようですが、間接保有を含めると50%超の出資比率のようで、やはり連結子会社となっています。したがってこのOMC負担分も連結決算では織り込まれていることになります。(もっとも出資比率が50%台のようなので、半額弱程度は少数株主が負担しているということになりますが)。

3は関係会社に対するファイナンスを行っていた子会社を取り込んだことによるもののようです。関係会社貸付金が膨らんだために受取利息が増加したとのことです。子会社向けであれば当然連結決算で消去されることになります。

これらがどこまでが意図的なもので「仕組み」であるのかは分かりませんが、単独決算としては確かにリスクを子会社に移転している分だけ利益が上がるのは間違いではありません。ただ、その情報にどこまでの意味があるのか問われると難しいですね。すくなくとも、これで与信を判断する資金提供者はなさそうですし。

結局単独決算というのは、連結決算の基礎資料、そして税務申告の添付資料という地位になってしまうのでしょうか。単体決算締めるのはそれはそれで大変なので、ちょっとさびしい気がします。感傷論ですが。

|

« 火曜ドラマ終了 | Main | 3メガバンク徹底比較3 財務体質(7/22 日経) »

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12395/1044020

Listed below are links to weblogs that reference やはり連結決算??:

« 火曜ドラマ終了 | Main | 3メガバンク徹底比較3 財務体質(7/22 日経) »