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生協の出資金

以前のエントリで、IFRIC が協同組合の出資金の取り扱いについての公開草案を公表したしたことを書きました。そのなかで例として、生協の出資金を取り上げましたが、事実生協がこの取り扱いについて検討をしているという記事を見かけました。

古時計日記・ブログ版
:ブログ版のネタとしては重めでふさわしくないかもしれない
が,本家サイトで取り上げるような分量にはならないので,
こちらに書いておく。生活協同組合,すなわち生協が国際会
計基準(IAS)の基準変更に揺れているという。


:IASの新基準では出資金について,償還に制限や特別な条
件が付与されていても,約束がされていれば資本の部に整理
するのではなく,すべて負債の部に整理すると定義された。
(中略)

:日本でIASを採用しているのはごく一部のマニア企業だけ
であって,良くてもFAS基準。もっとも,FASとIAS
を統合する動きが加速していることもあって今後IASが事
実上の標準となる可能性は高い。だからといって,日本国内
にとどまる企業や団体がIASに気を取られる必要はないだ
ろう。

私も日本にはほとんど関係ない会計基準であると思っていただけに、生協が実際この基準を検討しているというのは正直驚きでした。

こと生協に関してはここで述べられている通りかと思います。生協はグローバルに資金調達をするわけではありませんし、出資者にしても神奈川生協と米国の生協の財務諸表を見比べて出資を検討するというわけではありませんので、出資者側から見ると国際会計基準の動向を気にする必要はないかと思います。

ただし、取引先や銀行のような債権者から見た場合、上場している小売企業との財務体質を比較したいというニーズは確かにあるのかもしれません。そのニーズを考えると、国際会計基準の動向は全く無視できないのかなという気もします。そういう意味では、この会計基準(まだ公開草案の段階ですが)は生協という組織がかかえる問題点を突きつけたものであると言えるのかもしれません。

(参考)東大生協の財務書類

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