伊豆箱根鉄道、個人名義株を4社が保有・社長辞任表明
:東京証券取引所第二部上場で西武鉄道グループの伊豆箱根鉄道の芹沢暉二社長は27日、伊豆鉄株の発行済み株式の3.5%にあたる約400人分の個人名義株を西武建設などグループ4社が実質保有していたと発表した。西武の同様の問題を受け、社内調査を進めた結果、個人名義株の存在がわかった、という。芹沢社長は事実関係を確認した上で、代表取締役を辞任する意向を示した。
:個人名義株には伊豆鉄の役員名義のものが含まれている、という。堤義明前会長の持ち株2000株のうち1400株がグループ所有と訂正した。現職取締役の持ち株もすべて伊豆箱根トラベルが実質保有している、とした。同日会見した芹沢社長も百株所有していることになっているが「配当はグループ会社が受け取るようになっていると認識していた」という。
素朴な疑問なのですが、この「配当」は一体どこに行ってしまったのでしょうか?
①役員が受け取っていた
②「グループ会社」(伊豆箱根トラベルは子会社のようです)が受け取っていた。
③実際には払われていない
社長会見によると①ではないようです。
では②だとしたら、子会社はどのような処理をしたのでしょう?
(借方)現金預金 /(貸方)???
受取配当ですか?でしたら、連結財務諸表作成の際にこれは消去する必要がありますね。そのような手続をしているのであれば、会計監査で発覚するはずです。
では、雑収益ですか?これも親会社からの受取であれば消去する必要があります。消去していないのだとすれば、親会社が配当で支払って、子会社が雑益で受け取る。連結ではキャッシュが動かないのに、連結損益計算書上雑益だけ毎期計上されることになります。損益計算書も誤っていたことになるはずです。
では、記帳していない?論外ですね。税務署が黙っていないでしょうね。いくら受取配当でも。
③も論外ですね。
もう少し事実関係を注視してみたいと思います。
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