西武鉄道の配当金の会計処理
以前に、日テレの配当金がどう処理されているのか、税務上は疑問点だらけと書きましたが、西武とコクドの関係については、ダイヤモンド誌(11/20)が、次のように書いています。
:だが、国税の本当の狙いは、コクドやプリンスホテルが実質保有していた個人借名株に対して西武鉄道が支払ってきた配当金にあると見られる。
:配当金は、名義を借りた個人に対して支払われたわけではなく、コクドが一括して受け取った上で、所得として申告したという。西武鉄道側は「コクドから税の問題はないという報告を受けている」と説明するが、果たして適正に処理されているのか。総会屋への利益供与、有価証券報告書の虚偽記載と立て続けに不正が発覚しただけに、にわかには信じがたい。
信じる信じないはともかく、どのように処理すれば「税の問題はない」と報告できるのでしょう?
コクドが配当として申告していれば、子会社からの配当となりますので、かなりの部分が益金不算入、すなわち税金がかからないことになります。「名義は個人だけど、実質はコクドが受け取っているから税金払わないよ」といわれて「はい、そうですか」と簡単に国税が答えるわけはないと思うのですが。
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