「敗軍の将 兵を語る」 帆足 隆氏[元カネボウ会長兼社長]
日経ビジネス 2004年11月8日号「親を斬った中嶋は許せない」
日経ビジネスの先週号ですが、これは凄いです。
元カネボウ社長が赤裸々に本音を語っています。
まさに「敗軍の将、兵を語る」という皮肉めいたタイトルにふさわしいインタビューであります。
文章の一部を紹介することで
この方に、少しだけ同情を示すとともに、このような方をトップに擁かざるを得なかったカネボウ社員の多くの無念を慮り、カネボウおよびカネボウ化粧品の復興を心から祈念いたします。
:僕が指名した、あの野郎(中嶋社長)には、もう本当に怒り心頭でね。子供が親を殺すようなものですよ。先輩をぶった斬るというのは、これはもう常識では考えられない。無礼千万だ。まさかそんなバカじゃないだろうと思っていましたが、そんなのをよく社長に推挙したなと、悔やんでいます。
:それで借入金ばっかりで、(たまっていく)在庫の処理がすぐにはできなかったので、(本社と販社で物品を回遊させる)「低稼働」でずっとやってきたと、こういうことですよ。当時は「粉飾」とはいっていなかった。そんなのは低稼働ですよと、過去からずっと変な仕組みがあった。こういう会社の風土にしたのも伊藤さんの責任でしょうね。font>
:腹に据えかねたのは今年の6月末の株主総会で我々の責任を問うた(前名誉会長の)伊藤ですよ。font>
(編注:これは正当な批判かも)
:それで今度は後輩が先輩をやる。もう何かが狂っちゃったんだ。本当に残念です。こんなの、再生機構と一緒になって赤ん坊みたいなことをやっているだけだよ。さらけ出してきれいにすることは誰でもできるわ。font>
(編注:それが一番難しい)
これらの発言が、日経記者の誘導に引っかかった結果であることを祈ります。
。。。って文章前も書いたような記憶がありますが。
(written on Nov.21)
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