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2004年

もう終わりそうです。

大晦日は紅白歌合戦。子供の頃に身に付いた習慣のうち、これだけはどうしても変えることができずにン十年が過ぎ去ってしまいました。前川清とゴスペラーズという個人的に非常に贅沢なコラボレーションが楽しめるのが、この番組のいいところ(あの1曲で終わらせてしまうのがまた贅沢なところ)。

昨年の紅白から1年が過ぎてしまったのですね。ゆずの中継や氷川きよしの熱唱を聴いたのがついこの前のような気がします。その間、私はどうしていたのでしょうね。。。

正直な話、今年は自分にとって不本意な年でした。昨年までと若干仕事の毛色が変わっただけで、なかなか思わぬように仕事を進められずに、ミスを多発した年でありました。今年のことはあまり振り返りたくないのが本音です。

ただ、そんな中一つ収穫があるとすれば、このweblogの存在があります。1月に見よう見まねで始めて、夏ごろにはようやく自分のスタイルを確立して、途切れ途切れながらも何とか1年間続けることができました。この習慣は来年も続けていければと思います。

来年は少しでも成長している年でありますように。
そして、皆様にとってもいい年でありますように。

(written on Dec.31 マツケンサンバを聴きながら。。。)

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萌ちゃんからのクリスマスプレゼント

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以前のエントリで紹介したプレゼントが到着いたしました。

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しかも、しんのすけさんのメッセージ、

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そして著者の山田真哉氏のサイン入り。




感想は後ほどUPいたします。

しんのすけさん、山田さん、ありがとうございました。大事にいたします。

(revised on Dec.29)

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経営・会計通信2: 日本のアルファブロガー

Blogを斜め読みしていたら、とんでもない記事が。。。

経営・会計通信2: 日本のアルファブロガー

(1)「会社のオフィスでは『3つだけ』しかブログを読んではいけない」と言われたら、どれを読みますか
 ・ブログ名1:isologue by 磯崎哲也事務所
 (簡単な理由)テーマ、切り口、表現力(センス)、どれもとっても参考になります。興味のあるテーマが被っていることもあり、手放せない一品です。
 ・ブログ名2:ある米国公認会計士の鎌倉からロンドンへの道
 (簡単な理由)同じ資格を持っていて、実務経験が豊富な方が著者なので、勉強になります。
 ・ブログ名3:Knowledge@Wharton
 (簡単な理由)やっぱり英語のサイトも1つは入れておかないとということで。これblogじゃないかもしれませんが

か、勘弁してくださいよ、「あるふぁぶろがぁ」なんて。だいたい1番に挙げられてるisologueのアクセス数にして(いちおう肉眼で見える6等星)であれば、私のblogなんぞ、ほんと高性能の天体望遠鏡で何年も見続けてやっと発見される宇宙の藻屑のような存在です。

きっと、この分野での「会社で読んでも言い訳が立つ」blogは少ないので、相対的に順位があがるということなのでしょうか。確かに書きにくい分野ではありますね。うっかりコードに引っかかってこんなことになっては、目も当てられない。まあ、来年あたりから優秀な会計士さんがどんどん参入してくれば、私の出番などなくなることでしょう。

でも、ありがとうございます。そうおっしゃってくれる方が一人でもいらっしゃれば、この一年書き続けてきたことはそんなに無駄ではなかったということです。今後とも「会社で読んでも言い訳が立つ」Blogを目指して精進していきたいと思います。

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我が家にはいつまでサンタが現れるのか?

うちの愚息は小学校3年生。いい加減サンタという歳ではないはずなのですが、未だにサンタからのプレゼントを待っています。

今年のプレゼントは自転車。友達の中でも持っていないのはうちの子一人だけのようで、みんなが自転車で走り回っているのを足で追いかけている姿を見ると、さすがに買ってやらないわけには行かなくなります。

といってもあくまで贈り主はサンタであるため、24日の夕方には届いてなくて、25日の朝には届いているという形式をとらねばなりません。自転車を安全な場所に隠すのは至難の業ですので、私が、夜、職場の帰りに店に立ち寄り、そこから、えっちらおっちらと転がしていくことにしました。店といっても徒歩30分はゆうにかかり、低い子供の自転車を押していくのは、けっこう腰に負担がかかります。やや今日は腰痛気味。

そして、朝自転車が届いていることをみた彼は大喜びしましたが、当然私への感謝の念はなし。午前中その自転車で一緒に出かけたのですが、友達の一人に偶然出会い、サンタが来たことをとうとうと話していました。

上記でぶつぶつ文句を言っている私ですが、もちろんこれらの行為を楽しんでいます。しかしながら、同年齢のお子さんのシスアド目指せプロジェクトなどを読んでいますと、こんなことでいいのだろうかとため息の一つも出るわけです。どうやら早くも高速道路からは脱落しているようです。

まあ、「ゆっくり行きましょう、ゆっくり」(by 小日向文世 in 「いま、会いにゆきます」)

(written on Dec.26)

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退職給付会計基準注解の改正案を来年1月に公表(経営財務 12/20)

:企業会計基準委員会(ASBJ、委員長:斎藤静樹 明治学院大学教授)は12月9日、「第1回退職給付専門委員会」を開催した。テーマは退職給付会計基準注解(注1)Ⅰの見直し。代行返上等による積立超過(年金資産-退職給付債務>0)が生じていることから、あらためて積立超過に関する処理のあり方を検討するものである。11月5日開催の第68回委員会において確認された、未認識年金資産として取り扱っている部分を資産計上(前払年金費用)にする、との方針を踏まえ、今回の会合では(1)資産計上することの考え方、(2)資産計上するよう変更した場合、会計基準変更時差異を含めることの是非、(3)すでに未認識年金資産が存在している場合、今回の変更による会計処理はどのようになるか、などについて意見交換が行われた。

また退職給付会計ネタです。年金資産の残高が退職給付債務の残高を上回る、いわゆる「積立超過」の状態となった場合の会計処理について見直しが行われるようです。

かいつまんで書きますと、現状では退職給付債務として計算された額を年金資産の額が上回る場合、その上回った部分は資産として計上できないことになっています。年金の支払義務が100ある場合、年金資産が80である場合はネットで負債が20と記帳されますが、年金資産が120である場合は、20の資産計上とはならず、ネットで資産負債0と扱われる、ということです。これを20の資産計上ができるようにしよう、というのがこの改正の動きです。

このネタは、既に田舎で暮らす会計士ことigarinさんが既に取り上げていますが、そちらでも指摘されている通り、経営財務の記事では、なぜこのような検討が始まったのかよく分からない面があります。

以降は私の憶測に過ぎませんが、そもそもの発端は、年金資産を返還した場合に一時的に特別利益を計上するような解釈の余地があることが判明したことにあると思います。この話題はここでも過去何度か取り上げています。

年金資産>PBOの場合の取り扱い
会計制度委員会報告第13号「退職給付会計に関する実務指針(中間報告)」等の改正について
信託拠出の年金資産 株高「返還益」計上認めず(9/7 日経)
年金資産の返還に係る会計処理と未認識年金資産
2商社が年金資産の返還

結局、こちらの記事にも書きましたとおり、原則としてこのような特別利益の計上は認められないこととなったのですが、そもそもそのような解釈の余地がある基準のほうがおかしいのではないか、という問題意識があったものと思われます。個人的には「積立超過」は将来の拠出金負担の減などを通じて企業にメリットをもたらす可能性が高いといえると思います。したがって「積立超過」も「積立不足」も同様に、一定の償却年数にて償却していくほうが論理的に正しいと思いますし、単純ですっきりすると考えています。

おそらく、「経営財務」で改正の理由について奥歯に物のはさまった言い方をしている(そして企業会計基準委員会が公表するであろう基準にも同様のことが書いてあるのでしょうが)のは、かつて企業会計審議会が明文化した一文を、企業会計基準委員会があからさまに否定することになるため、環境の変化という側面を前面に押し出す必要があったからと勝手に推測しております。

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【映画】いま、会いにゆきます(その2)

そして、次の日、同じ時間、同じ映画館にいました。ただし席は変えて。前から3列目の左端。エンドロールを見るためにはこの辺がベストポジションという学習効果です。

同じ映画を複数回見たことは数あれど、二日連続で同じ映画を見に行くのは初めてのこと。今日は確信犯。思いっきり泣きに行こうとしていました。

そして、目的を達成しました。自分の心と体に潜む邪念が目から洗い流されたようでした。当然既にネタバレなわけですが、ネタバレであるからこそ一つ一つのシーンに貼られた伏線がより涙を誘うのでした。

6週間限定の家族、その中での「おはよう」「いってらっしゃい」という挨拶、家族でとる食事、子供と遊ぶ休日、普段は軽視しているこれら一つ一つのさりげない行為の重要さが、自分の普段の生活に反省を迫ってきます(といいつつ、子供ほうっておいてブログ書いているわけですが)

展開もいいですね。6週間の家族愛の物語で終了と思いきや、一転、愛する者を持った女性の生き方の物語になります。ここでの、竹内結子が実にいいです。こんな魅力的で、演技ができる人だとは思っていませんでした。少なくとも「メイビー」なんて言わされているよりは、ずっと生き生きとしていました。

そしてエンドロールへの展開がまた秀逸です。オレンジレンジでのエンディングには賛否両論のようですが、私は「賛」のほうですね。最近テレビを見る機会がめっきり減ったので、auのCMになじみがないため、普通の人より新鮮に聞こえるというのがあるのかもしれませんが。

年末は映画三昧の予定でしたが、年の最後にこのような映画に出会ってしまったことで、今年はこれで終了せざるを得なくなりました。年始もたぶんこの映画で明けることにことになるでしょう。サウナのように何回か涙を流して、心身健康体になって新年に望みたいと思います。

(written Dec.25)

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【映画】いま、会いにゆきます

前エントリで書いたとおり、仕事が一段落し、多少時間が自由になるようになりました、そこで年末年始は映画三昧を決め込もうと思ったわけです。

12月20日。よく行く映画館で、退社時間にちょうどフィットするのは、「僕の彼女を紹介します」。チョン・ジヒョン主演のこの映画。「猟奇的な彼女」の二番煎じとの噂が絶えませんが、久しぶりにチョン・ジヒョンにいたぶられるのもいいかなと思い、映画館に向かいました。

ところが、現地で突然気が変わりました。「チョン・ジヒョンに苛められるよりも、家族愛で泣いてみたら?泣けるらしいよ、この映画」。どこからか虫の知らせがありました。チケット売り場から出てきたときに私が手にしていたチケットは「いま、会いにゆきます」。上映まで30分も時間があるのに、そして商業ベースに乗った邦画なのに、何でこのときにこの映画を見る気になったのか、当時の心境は今もって謎です。

時間前だったので、ど真ん中に陣取ることができましたが、この映画館は全席指定。来る来る人、みんな私の周りに陣取る。気がついてみれば私はカップルに囲まれた一人のおじさん。全席指定制が裏目にでました。

そして上映開始

・・・・・・・

上映終了

もともと涙もろくはあるのですが、これはいけません。レイトショーだったので客が少なかったのが幸い。顔を隠してほうほうの体で映画館を出ました。何でしょう、この溢れんばかりの涙は。。。

(つづく)


(written on Dec.23)

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【年末年始】不定期更新モード

18日で大きな仕事が一区切り。
これからしばらくは公私共にクリスマス、年末年始モードとなります。
(もちろん職場には27日くらいまでは行っていますが)

当ココログは、ここ最近たまに落としながらも毎日更新を目指してまいりましたが、これから松の内くらいまで(もっとも1月4~6日で一仕事あるのですが)は年末年始モードとして不定期更新モードとします。

また今までは、平日は基本的に会計ネタ、休日はプライベートネタと分けてきたつもりですが、年末年始は混在モードとします。

それでは、今後ともよろしくお願いします。

(written on Dec.23)

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FASB Issues Final Statement on Accounting for Share-Based Payment

FASB Issues Final Statement on Accounting for Share-Based Payment

米国財務会計基準審議会がストックオプションに関する最終基準を公表しました。動きとしては既定のものであったためか、はたまた議会の動きがはっきりとしないうちは実効が不透明であると判断しているためか、あまりこの件に関する日本での報道は見かけません。

Today, the FASB published FASB Statement No. 123 (revised 2004), Share-Based Payment. Statement 123(R) will provide investors and other users of financial statements with more complete and neutral financial information by requiring that the compensation cost relating to share-based payment transactions be recognized in financial statements. That cost will be measured based on the fair value of the equity or liability instruments issued. This Statement is the result of a two-year effort to respond to requests from investors and many others that the FASB improve the accounting for share-based payment arrangements with employees.

株式に基づいた報酬については財務諸表認識すべきであり、その金額は公正価値によるべきである、とのこと。

Public entities (other than those filing as small business issuers) will be required to apply Statement 123(R) as of the first interim or annual reporting period that begins after June 15, 2005. Public entities that file as small business issuers will be required to apply Statement 123(R) in the first interim or annual reporting period that begins after December 15, 2005. The FASB decided to provide nonpublic entities additional time to prepare for the implementation of Statement 123(R). Those entities will not be required to apply Statement 123(R) until the beginning of the first annual reporting period after December 15, 2005.

上場会社については、2005年6月15日以降に開始する第1四半期または年次決算から適用されるとのことです。また、非上場会社については12月15日以降開始年度まで適用が延長されるとのことです。日本の3月決算会社は2007年3月期からの強制適用ということになりそうです。

気になる議会との関係ですが、Smart Pros によると、

But the FASB's actions are far from being set in stone considering that Congress has the power to mute its action. A bill passed through the U.S. House of Representatives last summer that would require companies to only expense options granted to their five top executives, though the legislation is currently stalled in the Senate.

上の書き振りを見ると、ストックオプションに関する法案はいまだ上院にあるようで、しかもFASBはそのあたりの調整をとった節はないようですね。会計基準はできたもののまだまだ前途は多難なのでしょうか。

基準のテキスト全文はこちら。295ページありますので、とうてい全部読む時間は取れそうにありませんが、サマリーだけでも(いずれ)読んでみたいと思います。冬休みの宿題か?

(written on Dec.19)

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ビール3社、減損対応加速(12/15 日経金融)

ビール大手三社が「固定資産の減損会計」に対応した損失処理を加速する。2004年12月期にキリンビール(2503)が減損会計を早期適用するほか、アサヒビール(2502)とサッポロホールディングス(2501)も売却などで固定資産の損失を一部処理する。三社とも八月の中間決算発表時に比べ特別損失額が膨らむ見通しだが、業績好調や特別利益の上乗せなどで吸収する。

アサヒは不動産整理損として約250億円を特別損失に計上する。不動産管理子会社のセンチュリー開発企画を解散し、同社が保有する賃貸物件や物流用地など全ての資産を売却する。アサヒは今年二月の中期経営計画発表時に固定資産の減損会計導入に伴う損失を約300億円と試算しており、減損処理が必要な資産の六分の五を前倒し処理する計算となる。


斜め読みして、突っ込みどころ満載と思いネタにしようと思いましたが、よく読むとそうではないことに気づきました。没にするのも忍びないのでそのままネタにします。

まず、減損会計の強制適用は2006年3月期からです。その前年度は早期適用可能ということになっており、早期適用するのであれば、中間期からの適用が必要となります。さらにその前年度(早々期適用)であれば、適用することを妨げないととされており、この場合は中間決算では適用しないことになっています。その辺のくだりは以前のエントリを参照ください。

現在2005年3月期ですので、通常は中間決算で想定していない減損損失が計上されることはありえません。ここが突っ込みどころ1でした。

しかし、上は3月決算を前提とした考え方です。基準において早々期適用を示した文言は、「平成16年3月31日から平成17年3月30日までに終了する事業年度に係る財務諸表及び連結財務諸表についても適用することを妨げないものとする。」というものですので、3月決算以外の企業については現在も早々期適用の年度が継続していることになります。12月決算のビール各社では今度の年度決算がはじめての減損会計適用可能年度となるわけです。中間期で計上していない減損損失が年度決算で計上されることもあるわけです。

また、「減損処理が必要な資産の六分の五を前倒し処理する計算となる。」との表現を見て、「いや、減損会計を早期適用するのであれば、全資産に適用するのが原則であり、一部だけ処理するなんてあり得ない」という趣旨の文章を書こうとしていたのですが、それも私の誤解。5/6の資産を売却してしまうのですね。減損会計と関係なく売却損失が計上されるとの意味のようです。実現損を計上するのなら何ら問題はありませんね。

(written on Dec.19)

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27社 存続リスクを注記(12/15 日経)

日本経済新聞社の集計によると、2004年9月中間期の決算短信で企業の存続を左右する重要なリスク情報(ゴーイングコンサーン)を記載し、投資家に注意を促した企業(新興市場除く)は二十七社だった。金融支援などで財務や業績が回復した企業が増え、04年3月期末の確定値に比べ、八社減った。一方で、大京、アプラス、イクヨ、伊豆箱根鉄道の四社が新たに開示した。

一方、九社がリスク情報の記載を外した。カネボウや金門製作所は産業再生機構の金融支援を受けて債務超過を解消、今後の構造改革に一定のめどがついたという。日産ディーゼル工業は、トラックの販売が好調で業績が回復した。

新たな開示の4社
大京
アプラス
イクヨ
伊豆箱根鉄道


以上(また手抜き。。。。)

だって、自民党(リンク先飛び出すおじさん注意)税制改正大綱読もうと思ったのですが、眠くてたまんないので。。。。

(written on Dec.16)

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日本と折衝 来春焦点 国際会計基準 EU、評価案を公表(12/9 日経金融)

会計基準の採用をめぐる日本と欧州連合(EU)の議論が来年三月、最初のヤマ場を迎えそうだ。EUは同時期に日本の会計基準が国際基準との「同等性」について、評価案を公表する見通し。案の中身が同等性について肯定的ならば、2007年以降も日本の会計基準をEU市場で使い続けるための道が開ける。

記事の続きは、3月評価案公表に向けてEUはすでに質問状を金融庁と企業会計基準委員会に送付しており、1月の回答を求めている。EU証券規制委員会(CESR)は評価案公表後、公聴会により意見を募集し、6月に同等性について最終結論を出す、となっています。

一方、

国内企業、海外上場とりやめ相次ぐ・5年間で4割減る(12/14 日経夕刊)

海外上場を取りやめる国内企業が増えている。2004年はこれまでに東芝や積水ハウス、日本郵船など17社が一部あるいはすべての海外市場での上場廃止を表明。海外上場企業は5年前に94社あったが、05年前半には53社と4割減る見通しだ。情報開示負担が重くなる一方で現地での売買が少なく、上場費用などを削減するのが狙い。

ネットには載っていませんが、本紙ではEUに日本の会計基準が採用されないリスクが一つの要因として指摘する声を掲載しています。

53社のうち、米国基準を採用している会社が30弱あるでしょうから、実質日本基準の採否が問題となるのは20社程度ということになります。同等性を否認されて困る会社というのは実はそんなに多くないのですね。

(written on Dec.15)

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監査など定義明確化 企業会計審、最終意見書を公表(12/9 日経金融)

企業会計審議会(会長 加古宜士早大教授)は、会計士などによる監査関連業務の概念整理に関する最終意見書をまとめた。監査人が提供する監査業務の範囲が広がっていることに対応、企業の財務情報などの信頼性を担保する業務全般を「保証業務」とした。

概要はこちら

全文はこちら

公開草案のときのエントリ

読み比べていないのですが、あまり変わっていないはずです

以上。(手抜き。。。)

(written on Dec.15)

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「こち亀」最終回!?

いつもどおりの平和な日曜が過ぎ去ろうとしていた我が家に衝撃が走ったのは、19時30分ちょっと前のことでした。そう、子供と見ていたテレビからラサール石井の

「涙涙の最終回~~よろしくな」

との声が流れてきたときでした。

「え、最終回?全然知らなかった。。。」

早速ネットでチェックしてみました。フジテレビのサイトでは、なぜかタイトルバーには最終回の文字は躍っているものの、本体では最終回であるとのコメントはありません。なんとか一縷の望みを託したいのですが。。。

もっとも2ちゃんねるでは1か月くらい前から話題であったようなので、すでに既定の事実なのですね。

私の「こち亀」との出会いは、今から25年以上前でしょうか。周囲と比べるとあまり漫画を読まない子供だったのですが、ある病気で入院した際、退屈で手に取ったのが当時の少年ジャンプ。既にその頃から連載されていた「こち亀」にすっかりはまってしまいました。たまたま出身地の岩手ネタだったことがさらに親近感を深めました。

その後、大学卒業の頃までジャンプでの連載はよく目を通していました。もっぱら立ち読みか食堂においてあるものですが。しかし、大人になるにつれて、だんだん離れていくことになりました。さすがにネタ切れを感じたこともあります。しかしそれ以上に感じたのはロボット刑事とか、神様とか人間以外のキャラが幅を利かすようになったことですね。初期の頃の、破天荒な人間がおりなすナンセンスギャグが好きだったもので。

そして、しばらく離れていたものの、8年前アニメが始まるということで、再び見始めました。いや正直言って単にキテレツ大百科から流れてきただけで、このアニメにさしたる期待をしていたわけではありませんでした。しかし、ちょうどこの頃生まれた子供が気に入ったことにより、そして意外にも長寿番組になったことから、再び見るようになりました。非現実キャラが幅を利かせていたのはかわらないのですが(人間戸塚の存在が全く無視されているのが悲しい)、それでもアニメになるとなぜかはまっていたような気がします。

サザエさんとともに我が家の日曜定番の行事となっていた「こち亀」がなくなるのは、寂しいことです。後番組情報の公式発表がないのが気になります。

もっとも、前記2ちゃんねるのスレでは、最近また連載が面白くなったようなコメントがありますので、またちょっと紙の漫画を見てみましょうか。

(written on Dec.12)

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ちゃんこなべ調査隊

今日は、某会の忘年会。会場は京都ぎをん 和Raku 
非常に分かりにくい路地を一つ入った場所にあるこの店。私も周囲を2周した上でようやくたどり着きました。どう見てもフラッと入れるはずのない店内はなぜか既に客で満杯。リーゾナブルで美味の和伊折衷料理を堪能してきました。

で食事つながりで、関西の友人、ne2さんがブログを立ち上げましたのでそのご紹介。ちゃんこ鍋調査隊は関東にあるのなら私も参加したいのですが。誰か一緒にやりませんかねぇ。

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プリンスホテル、発足から30年以上決算公告義務怠る(12/10日経)

プリンスホテル、発足から30年以上決算公告義務怠る


西武鉄道グループの中核会社コクド(東京・渋谷)の100%出資子会社で、ホテル運営会社のプリンスホテル(東京・渋谷)が商法で定められている決算公告義務を30年以上にわたって怠っていたことが9日、明らかになった。

朝食食べながら読んで、思わず噴いてしまったこの記事。

商法で定められている決算公告の義務を怠っている会社など掃いて捨てるほどあるはず。この制度で掲載料をふんだくってきた収入源としていた日経新聞が、こういった事実を知らなかったとはいえないはずです。そういった背景を知っていながら、特定の企業を狙い撃ちしてこのような記事を掲載するのだとすれば、それはもう報道の暴力以外の何物でもないと思います。

(written on Dec.11)

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欧州と会計基準共通化 日本側の対応問題多い(12/9 日経金融)

国際会計基準を作る国際会計基準理事会(IASB)の上部組織である評議委員会の田近耕次氏(監査法人トーマツの元会長)が今月末で2000年5月から努めている評議委員の任期を終える。国際基準と同等の水準と認められない限り、欧州連合(EU)は域内で日本基準の利用を認められなくなる。国際会計基準と日本のかかわり方などについて聞いた。

「日本はEUとの間で、基準を認め合う『相互承認』をしようと共通化の論議に手を挙げた。しかし、日本側の対応は問題ばかりだ。企業の合併・買収(M&A)会計など主要なテーマにはなかなか手をつけようとしない。自分の主張は譲ろうとせずに、共通化論議のテーブルにつく形だけつくろうとしている。」

「日本のように、自分の都合で線引きするようでは議論は進まない。国際基準と米基準は徹底的に共通化する方向で動いている。日本は国際ルールから外れるばかりで先行きが本当に心配だ。本気で共通化する意思があるのかないのか、二者択一を迫られる場面があるだろう。」

「日本経団連の姿勢にも失望している。IASB側の提案に反対論ばかり唱えている。IASBの運営費の一部を負担していることを交渉材料にするのだとしたら、残念でならない。評議委のなかには『日本は違う世界』という印象が強まっている。日本でも米基準を利用している企業は多く、産業界全体が基準の共通化に反対しているとは思わない。」

ちょっと引用が長くなってしまいましたが、IASBの評議委員会の日本代表が、かなり辛辣に吼えています。国際会計基準の動向の現場にいらっしゃる方の話ですから真摯に受け止めるべきなのでしょうが、いまいち納得行かない部分があります。

まず、「主要なテーマにはなかなか手をつけようとしない」とのことですが、この手の共通化議論の場合、まずやりやすいところから手をつけていくのはある意味当然の手法だと思います。事実、米国会計基準と国際会計基準が統一の方向で動いていることは事実ですが、その方向を宣言したノーウォーク合意は2002年。それから2年経っていますが、統合のアウトプットは確かにいくつか出ています。しかしながら、その内容は言葉尻の統一といったイメージのものが多く、本格的な統合はまだまだこれからといったところ。

まして、日本基準の場合はさらに差が大きいわけで、それを統合しようとするのは膨大な作業です。 確かに形作りの面は多分にあるでしょうが(と、以前も私が書きましたが)とにかくやれることからやっていく姿勢を評価すべきであると思います。

また「自分の主張は譲ろうとせず」といいますが、国際協議に自分の主張をもっていくのは当然のことであるかと思います。事実IASでの金融商品会計基準の最近の議論では最強硬のフランスの意向を無視できない状態になっていますし、業績報告、いわゆる包括利益プロジェクトでは、多数の国の反対の末早急な導入は見送られています。もちろん何でも反対では見放されるでしょうが、譲るべきところと譲れないところを明確にしていくことは必要でしょうし、そのためにもまずやれることからやっていくべきであると思います。


そして、「米基準を利用している企業」がIASBとの共通化に反対していないというのは、短絡的な議論かと思います。米国がIASBと統合の方向は合意しながらも、まだそれが達成できたわけではないですし、また米国基準の策定については日本企業は口を出せませんが、IASBに対しては意見表明の場があるわけですから、どんどん言いたいことは言っていくべきであると考えますし、「運営費の一部を負担」は当然そういった面も含んでいるのですから。

(written on Dec.12)

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IT企業 「売上高水増し」会計士協が調査(12/4 日経)

IT企業 「売上高水増し」会計士協が調査

日本公認会計士協会は、情報技術(IT)企業が売上高を水増し計上していないか調査に乗り出す。大阪のシステム開発会社、メディア・リンクスの粉飾決算事件では、売り上げを増やすため複数のIT企業が実体の乏しい取引に関与したとされる。会計士協はこうした業界取引を問題視しており、来年3月までに実態を解明し、企業を適切に指導するよう会計士に注意喚起する。

意気込みは買いましょう。しかしなぜIT企業(いまどきこの定義も難しいと思いますが)なのですかね。

つまるところ、品名が「システム・インテグレーション一式」であるか、「毛布」であるか、はたまた「有価証券」であるかの違いだけで、全産業に共通するものではないかと思うので。。。。

(written on Dec.9)

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犬のトラブルどう防ぐ? ドイツ、税金で頭数制限(12/5日経エコノ探偵団)

:「公園で犬を放して散歩させる人が増えて困っています」。近所の主婦から相談が舞い込んだ。「ペットブームの裏でトラブルも増えているようだな」。探偵、加江田孝造が調査を始めた。

:「犬を引っ張るリードなしで散歩させるのが流行しているのか、公園で犬を放し飼いすることへの苦情が増えています」

:「ドイツでは犬に税金を課していると聞いたことがあるよ」

:「確かにベルリン市の犬税は二百年近く前から続く制度です。ドイツの自治体では一般的なものです」

まず、一言言わせてください。

「放し飼いは止めてください」

つい最近も子供と公園に遊びに行った際に、放し飼いの犬に近寄られたことがあります。こちらは蹴り入れたい気持ちをぐっと抑えて、子供に近づく犬を引きつった笑顔で払いのけたのですが、飼い主は全く無頓着。立ち話に興じている有様でした。こちらが何を怒ってるのか、いや怒っていることすら全く理解できない様子でした。

まあ、小学生の頃、放し飼いの犬に追い掛け回された末噛みつかれ、十針縫う怪我をし、地元の新聞ネタとなったような私と同レベルの意識を持ってくれというのは言い過ぎなのでしょう。ただし、犬をかわいいと思っている人間は自分が思っているよりは案外少ないこと、そして犬一般に恐怖心をもつ人間も少なからずいること。このことだけは頭においていただきたいと思います。

これ以上書くとヒートアップし、敵をたくさん作りそうなので、これくらいにしておいて。。。

「犬税」です。記事によると所沢市などでは、検討の対象になっているものの、将来像を描くことなく、財政目的で導入すれば、住民の反発は避けられそうにないとコメントしています。

しかしながら、「犬税」という発想はなにも突飛なものではなく、かつての日本においては当たり前であったものです。手許にある総務省の資料によると、昭和30年には約2700の自治体で、犬税を導入していたようです。税金の鉄人サイトによると昭和57年に課税していた自治体が最後ということなので、約20年前までは犬税が日本でも存在していたことになります。

犬税が廃止されていった経緯はよく分からないのですが、かつては贅沢税として導入されていたようなので、犬の飼育がポピュラーになるにつれ廃れていったということなのでしょうか。

(参考)
犬税の検索中こんなサイトを発見しました。公の場でここまで書く勇気を私は持ち合わせていませんが、私の本音は限りなくここに近いといっておきましょう


(written on Dec.8)

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【映画】ポーラーエクスプレス

3日金曜日は会社の大規模忘年会。どうせ私ごとき、いてもいなくても大差ない。ということで、最初に顔を出しただけで脱出に成功。平日の19時にやることがない状態というのは本当に久しぶり。てなわけで、(いつもどおり)一人で映画を見に行くことに。
ところが、降って沸いたような空き時間だったので、現在やっている映画についての予備知識はない。いつも行っている映画館の直近の開演時間が一番早かったのがこのポーラーエクスプレス。

開演までに唯一掴んだ情報は、トム・ハンクスの車掌姿のみ。"ポーラー"という北のイメージの単語とのシンクロで、「これはきっとトム・ハンクスが健さんになった『鉄道員』に違いない。Shall We Dance?をリチャードギアがやる時代だし」などと勝手にイメージを膨らませていました。

上演・・・

・・・何ですかこれは(笑)?


全く個人的な好みですが、この手のリアルすぎるCGは好きになれません。Mr.インクレディブル(未見)のようなキャラなら許せますが、人間そのものをCGにしたものは苦手です。まして子役もトム・ハンクスであったと後で知るに至ってはもう。。。

そして、この日はもともと気分がひねくれていました。この連発される癒しの押し売り立ち向かえるほど、この日の精神状態は万全ではなかったのです。通常ならいい大人としてがっしり受け止められるのですが。。。

というわけで、私の個人的好みと精神状態のせいのみでこの映画は×でした。
やはり、全く情報なしで映画館に飛び込むのはそれ相応のリスクがあるということですね。

なお、多くの方は楽しめる映画であると思います。


(written on Dec.5)

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国際会計移行 欧州で混乱(12/2日経金融)

来年一月に欧州連合(EU)域内の上場企業に適用が義務付けられる国際会計基準(IAS)をめぐり、欧州市場で波乱が広がり始めた。会計処理の違いから業績や財務内容が変わるため、株価や格付けに影響している。市場参加者の理解不足も指摘され、欧州では「会計の2005年問題」の衝撃の大きさに、警戒感が高まっている。

7000社ともいわれる欧州各国の上場企業の会計基準を統一しようというのですから、どんなに準備期間があったとしてもそれ相応には混乱するでしょう。2005年の本格導入に向けてさらに混乱すると思われます。この会計基準の統一の実験の結果が出るのはまだ先のことでしょう。

記事内のでの混乱の例を挙げておきます。

・英ノーザンロックでの減益(英会計基準では住宅ローンの手数料の大半を契約時に計上するが、IASでは融資期間に比例した分散計上となる)もっとも企業側は影響が軽微といっているようですが。。。

英グラクソの減益(ストックオプションの費用計上)

英蘭ロイヤルダッチシェルの純資産減少(年金債務の積立不足の計上)

(written on Dec.5)

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「西武」と「カネボウ」と「三井鉱山」と「UFJ」の違い(その2)

一方三井鉱山とUFJは多少事情が異なると考えます。誤解を恐れずに言えば虚偽記載の意図がなかったと考えられ、悪質さは前2社よりは(今のところ)低いと考えられるからです。


三井鉱山の「事業計画の概要」によると、

「旧計画が前提としていた損益状況について、修正を要する事項(水処理部門における追加原価、粉粒体事業における仕掛品の評価損等、関係会社の棚卸評価損等)の存在が判明した。これらの事項に基づき、旧計画に比して三井鉱山の損失見込額は9,586百万円増加する。」

とのことなので、問題は追加原価と棚卸(仕掛品)評価損です。追加原価はあくまで将来の損失のことなので、過去の文書の虚偽記載を構成することはありません。問題は棚卸評価損なのですが、貸借対照表によると、三井鉱山における仕掛品の評価は原価法になっています。日本の会計基準では棚卸資産の評価は原価法と低価法の選択が認められており、原価法を選択している場合は時価の下落による損失を計上する必要はありません。

もっとも、原価法を選択している場合でも、時価が著しく下落した場合は棚卸資産を時価で評価し、損失を計上する必要があります。しかしながら、時価の計算が難しい、あるいは税法の基準が厳しい等の理由から、投げ売りまたは廃棄の意思決定をするときに初めて評価損を計上する場合が多いようです。

したがって、15年3月末(この時点で既に債務超過ですが)の財務諸表は会計基準に沿ったものであり、経営陣に有価証券報告書に虚偽記載があるという認識はないということになります。

さて、できればコメントを避けたいUFJです。ここは16年3月に多額の貸倒引当金を積み増したことを指しているのかと思います。貸倒引当金自体は所詮見積りの世界であるため、結果にある程度の幅が出てしまうのは止むを得ないことかと思います。15年3月の見積りがコストとベネフィットを考量した、ベストの手続により見積もられたことが証明できれば通常は虚偽記載の嫌疑は免れうると思います。

ところが、今まさに司直の手が入り、また組織ぐるみの検査忌避が報じられる状況となると、そもそも15年3月決算時に既に貸金に対する毀損を認識しながらそれを隠蔽していた疑いが生じるわけです。まして、三菱東京の傘下に入ることにより、泣く子も黙るSEC(米国証券取引委員会)の目もあるわけで、今後過去数値の訂正という局面が生じることも十分考えられるかと思います。

結局、現在整理ポスト入りしている西武鉄道とそれ以外の会社については、有価証券報告書の意図的な虚偽記載が確定しているか否かという面で明確な線引きができるかと思います。以前紹介した「あの」読売新聞の社説(現在は消えていますが)の通り、「有価証券報告書は、株式投資の基礎となる重要な資料」なので、意図的な虚偽記載が明らかになれば、当然断固たる処分が必要になると考えられます。

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「西武」と「カネボウ」と「三井鉱山」と「UFJ」の違い

ご存知木村剛氏が[コラム] 「監査リスク」とは何事かにおいて有価証券虚偽記載問題について語っています。

以前から氏のエントリを見ていますが、氏の問題意識として「西武を擁護する気はないが、西武よりもっと非難されるべき企業があるのではないか」ということかと思います。

では、現在上場廃止が予定されており整理ポスト入りしている西武鉄道と,他の企業の現在のステータスを分けているものが何かといえば、「正式に虚偽記載を認めているか否か」そして「虚偽の意図があったのか否か」の問題であると私は理解しています。

まず、西武鉄道は、株主構成比率を意図的に虚偽の数値を記載していたことを公式に認め有価証券報告書の訂正版である「訂正報告書」を金融庁に提出しています。事実関係で争うところがないため、東証も比較的簡単に沙汰を下すことができたのだと思っています。

では、カネボウの場合はどうでしょうか。「数年間債務超過を隠した場合は死罪に値しよう」との言は確かにごもっとも。しかしながら、粉飾決算の指摘云々はカネボウの経営浄化委員会で報告されたのみであって、カネボウは(まだ)訂正報告書は提出しておらず、また証券取引法違反による司直の手も(まだ)入っていません。このような状態では、まだ東証は沙汰を下せないのではないかと思います。事実カネボウはまだ監理ポストに入れられており、これは沙汰待ちのステータスであると理解しています。

木村氏はカネボウ上場維持方針を示す一部の報道を意識しておられるのかもしれませんが、東証の正式発表はもちろん、続報が見られませんので、あくまで「一部の報道」の域を出ていないと思われます。今後の東証の沙汰において納得いくような説明が出てこないのであれば、私も木村氏と同意見です。


つづく

(written on Dec.2)

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