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「西武」と「カネボウ」と「三井鉱山」と「UFJ」の違い

ご存知木村剛氏が[コラム] 「監査リスク」とは何事かにおいて有価証券虚偽記載問題について語っています。

以前から氏のエントリを見ていますが、氏の問題意識として「西武を擁護する気はないが、西武よりもっと非難されるべき企業があるのではないか」ということかと思います。

では、現在上場廃止が予定されており整理ポスト入りしている西武鉄道と,他の企業の現在のステータスを分けているものが何かといえば、「正式に虚偽記載を認めているか否か」そして「虚偽の意図があったのか否か」の問題であると私は理解しています。

まず、西武鉄道は、株主構成比率を意図的に虚偽の数値を記載していたことを公式に認め有価証券報告書の訂正版である「訂正報告書」を金融庁に提出しています。事実関係で争うところがないため、東証も比較的簡単に沙汰を下すことができたのだと思っています。

では、カネボウの場合はどうでしょうか。「数年間債務超過を隠した場合は死罪に値しよう」との言は確かにごもっとも。しかしながら、粉飾決算の指摘云々はカネボウの経営浄化委員会で報告されたのみであって、カネボウは(まだ)訂正報告書は提出しておらず、また証券取引法違反による司直の手も(まだ)入っていません。このような状態では、まだ東証は沙汰を下せないのではないかと思います。事実カネボウはまだ監理ポストに入れられており、これは沙汰待ちのステータスであると理解しています。

木村氏はカネボウ上場維持方針を示す一部の報道を意識しておられるのかもしれませんが、東証の正式発表はもちろん、続報が見られませんので、あくまで「一部の報道」の域を出ていないと思われます。今後の東証の沙汰において納得いくような説明が出てこないのであれば、私も木村氏と同意見です。


つづく

(written on Dec.2)

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