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愛の流刑地

XBRLについて調べようと思い、XBRL*café  に行ってみたところ、リンク集が気になり、そこにあった††瞬間の覚書†† にとび、そこからさらににっけいしんぶん新聞に飛んでしまい、つい夢中になってしまった、いわゆる「愛ルケ」ネタ。もとは仕事の予定だったのに、結局こんなことになってしまうから、いつまでたっても時間が足りなくなります。

いまさら言うまでもないですが、日経新聞の最終面にある渡辺淳一氏の連載小説のことです。

渡辺氏いわく

:いま、純愛ブームだという。肉体関係がない、精神的なつながりだけの愛が純粋だと思いこむ。だがそれは単に未熟な幼稚愛にすぎない。精神と肉体と両方がつながり密着し、心身ともに狂おしく燃えてこそ、愛は純化され、至上のものとなる。

とのことなので、「失楽園」の二番煎じであることを連載前から感じ、これは読まないことに決めていました。

ソースはないのですが、かつて「失楽園」について、これはポルノ小説ではないか、というインタビュアーに対して「そう呼びたい者には呼ばせておけばよい」と語っていました。著者の承諾が得られたことですので、それ以来個人的に渡辺氏を「二流ポルノ小説家」と呼ばせていただいております。また「これが大人の恋愛だ」といった趣旨のことを語っていたので、私は恋愛について永遠に子供であることを誓いました。あの世界が大人の世界であるならば、別に大人にならなくてもいいなぁって。

また、氏は「源氏に愛された女たち」の中でしきりに「紫式部は女性なので性描写が少ない、それが男性として不満」ということを述べていました(ちょっとうろ覚えですが)。男性が全員こうだと思われても困ります。だいたい源氏と紫の上のはじめてを詳細に書いたらそれは児童レイプ小説に他ならなくなります。

などといろいろ読んでいたため、今回の小説は意図的に避けていたのですが「にっけいしんぶん新聞」のサイトを覗くと予想以上の世界が展開されているようですね。とくに気に入ったのはこの回の「考えてみると、セックスは音楽に似ているのかもしれない」で始まるフレーズ。いろんな意味で恥ずかしい。中高大とひたすら吹奏楽に打ち込んでいた私は、周りの遊んでいる連中よりよっぽどエクスタシーというものを知っているということでよろしいでしょうか。映画「シャイン」の主人公が読んだらどう思うでしょうね。

というわけで、こんな面白い「新聞」を知ってしまった以上、連載と「新聞」のつっこみを読み比べることが癖になりそうです。

ちなみに、「失楽園」は最後まで読みつづけた唯一の新聞連載小説なのです。不快感をあたえつつも最後まで読ませてしまうこと自体すごい小説なのかもしれませんが。。。。

(written on Jan.16)

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Comments

意味が殆どよく理解らないんながらも途中(後半過ぎて?)からはずっと新リア王を楽しみにしていたワタシにとって、なぜ替えなければならないのか、日経新聞に正直立腹気味です。あんな駄作にギャラ払うよりNHKよりは高い購読料をどうにかしろと思ってしまいます。
(初めてのコメントがこんな部分への反応とは、、、)

Posted by: りんご | 2005.01.22 05:55 PM

あ、見つかってもうた(笑)

新リア王は思いっきり旧地元ネタにもかかわらず、なぜかほとんど読まなかった。単行本になったら買うかもしれんが。


それにしてもあえてこの記事にコメントつけんでも。。。

Posted by: KOH | 2005.01.25 12:23 AM

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渡辺淳一の連載小説、愛の流刑地(笑)。各方面で悪評大爆発中とのことなので、遅れば... [Read More]

Tracked on 2005.01.23 11:23 PM

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