« 共通会計基準へプロジェクト(1/21 日経) | Main | 会計基準の共通化 第1弾の6項目選定 (1/26日経) »

英ボーダフォン 一転黒字 国際会計基準ベース9月中間(1/24 日経金融)

英ボーダフォン・グループは国際会計基準ベースの2004年9月中間業績を開示した。税引き前損益は、現行の英会計基準による21億ポンド(四千億円)の赤字から一転、45億ポンド(八千七百億円)の黒字になった。買収企業ののれん代を償却しないことが主因で、企業の「見え方」が百八十度変わる結果となった。

英国の会計基準と国際会計基準とで、無形固定資産の会計処理が異なる影響が大きい。国際基準は買収先の、のれん代の処理を減損処理に一本化。買収先の業績が悪化したときに損失を計上する一方、毎期の償却を認めていない。

国際会計基準の導入では、おおむね業績数値がネガティブな方向に働くのが常ですが、これは極端な形で逆に出てしまった事例です。△21億ポンドから45億ポンド。66億ポンドの業績改善というのは半端じゃありませんね。

いわゆる「のれん」については、米国基準が2001年に償却を禁止する代わり、毎年価値の低下がないか確認するテストを行い、価値が低下している場合(記事に書いてある「業績が悪化したとき」は若干不正確です)は簿価を切り下げ、損失を計上するという会計処理を採用しており、国際会計基準もおおむねそれに追随しています。
日本では最近できた企業結合の会計基準においても、このやり方を採用せずに、一定の年数で均等償却する会計処理を採用しています。日本基準から国際会計基準に変更した場合もこれだけのインパクトがあることになります。

ボーダフォンのウェブサイトを見ると、この国際会計基準採用によるインパクトについては盛んに投資家に情報喚起をしているようで、専門のコーナーを設けています。この国際会計基準による9月中間期のプレゼン資料、国際会計基準と英国会計基準との差異の詳細資料など盛りだくさんです。ちょっと読んでみたいと思います。今日は遅いのでこれにて。

|

« 共通会計基準へプロジェクト(1/21 日経) | Main | 会計基準の共通化 第1弾の6項目選定 (1/26日経) »

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12395/2719115

Listed below are links to weblogs that reference 英ボーダフォン 一転黒字 国際会計基準ベース9月中間(1/24 日経金融):

« 共通会計基準へプロジェクト(1/21 日経) | Main | 会計基準の共通化 第1弾の6項目選定 (1/26日経) »