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SEC登録 取消3倍の198社(3/9 日経金融)

適正な財務諸表作りを促す内部統制ルールに従うための負担を回避する目的で、米証券取引委員会(SEC)への登録を取り消す企業が増えている。ペンシルバニア大学などの調べによると、2003年に登録を取り消した企業は198社となり、内部統制ルールが成立した02年の約3倍に急増した。04年以降も増加傾向が続いている公算が大きい。

登録を取り消すには資本金が一千万ドル以上で、企業などの大口株主が300-500いることなどの条件を満たす必要がある。個人株主数の規定がないため、個人株主が6千人以上に登る企業が、株主の承認を得ずに登録を取り消すケースも出てきた

登録を取り消すとSECが不適切な会計処理を把握しにくくなり、投資家が危険にさらされる恐れがある。内部統制ルールは企業経営を透明化し、投資家の利益を保護する狙いがあるが、当初の目的とは逆の方向に働いているとの指摘も出ている


前段の言いたいことは分かります。内部統制ルールとは、サーベンスオクスレー法に規定する、内部統制の整備義務のことと思いますが、これへの対応はとにかく鬱陶しく、コストがかかります。できるだけ避けうるものであれば避けたいという気持ちは実務者としてよく分かります。

しかしながら、私の理解では、SEC登録は企業が財務報告の透明性の確保という崇高な精神から自主的に行うものでは全然なくて、上場しているからとか、上場していなくても一定規模の資金調達をしているとかで、米国証券法または証券取引法にて強制されるから仕方なく登録しているのだと思っています。

そして、確か私の記憶では、たとえ上場を廃止した場合でも300人以上の株主がいる場合は、従来どおりのSECへの報告義務があったと思います。少なくとも上場会社がこの義務を免れようとすると、それはそれでけっこう大変だという話を聞いたことがあります。

ところが、この記事では、一定条件さえ満たせば企業の意思で自由に登録を取り消すことができるように見えます。またその一定の条件も資本金や大口株主など、規模が大きければ大きいほど自由に取消ができるような条件に見えます。登録の取消ってそんな簡単にできるんでしたっけ?

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