七面山登山
5月3日~4日は、セレブなプライベートキャンプ場を抜け出し、七面山登山へと行ってきました。
知識としては知っていたのですが、ここはもともと信仰の山。日蓮宗の方々、とりわけ立正佼成会や霊友会系の方々が多く訪れるそうで、われわれのようないかにもな登山客姿は少数派で、白装束に身を包んだ集団に圧倒されます。その集団が「南無妙法蓮華経」を唱えながら歩く姿を実際に目の当たりにすると、信心の心浅いわれわれは多少心細くなるのでした。
こういう性格の山なので、この山以外には登らないだろうな、と思える方々が多く、赤ん坊を背負いつつ、携帯メールを打ちながら、山道を駆け下りていくお母さんを見たときなど、こちらがひやひやものでした。
正直に感想を述べますと、登っていてあまり面白くない山といえます。とにかくコースが単調で、同じ調子の登山道を延々と登らなければなりません。登りの最中に下りがあり、なだらかな道ありというのが通常の登山ですが、
決して低い山ではないのに、一辺倒の上り坂というのは精神的に疲れてしまいます。
で、面白くなさの圧巻は頂上。これだけ登山者がいながら頂上まで登る客が少ない山も珍しいのですが(大抵の信者は頂上まで行かない模様)、なにせ頂上から何も見えない。私もここ最近いくつか山を登っていますが、これだけ眺望の悪い頂上も珍しいです。
ところで、頂上手前の敬慎院という寺で宿泊できるようになっており、今回はそこにご厄介になりました。勤行に参加しなければなりませんが、これを義務ととるか権利ととるかは参加者次第。たまにはお勤めをするのもいいものです。別当と思われる坊さんに体を撫でてもらいました。こんなときばかりは何かご利益がありそうな気がするのが不思議です。
食事はなまぐさ物厳禁ということで全て精進料理。ご飯と味噌汁は好きなだけ食べられますが。疲れているときはむしろこの方がいいかもしれません。
そして起床は4時半ですが、ここからの御来光がすばらしい。今までの不満が吹き飛びます。これは運に恵まれたと言えるでしょう。頂上の眺めは悪いですが、寺からであれば富士山の眺望も見事です。
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 台湾旅行反省記(2010.12.13)
- 松本出張記(1)(2006.12.02)
- 熊本に来ています(2)(2006.06.01)
- 熊本に来ています(2006.05.31)
- 編笠山(2006.05.07)
The comments to this entry are closed.
Comments