瀬川さん、プロ棋士へ道
日本将棋連盟は26日、定時総会(棋士総会)を開き、プロ入りを求める嘆願書を提出していたアマチュア強豪のNEC関連会社社員、瀬川晶司氏(35)に対し、特例として試験対局を実施することを決めた。合格すればプロ入りが認められ、「フリークラス」に編入される。試験の詳細は同日選出された新理事会で早急に協議する。
ひとまずは、おめでとうと言いましょう。
どのような試験が実施されるかは不明ですが、ぜひとも頑張ってほしいものです。
ただ、私はこれが特例措置であるというのがいまいち引っかかります。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、プロの将棋指しになるには、養成期間である奨励会に入会し、昇級、昇段を重ねていき、四段に昇進する必要があります。そして、何ヶ所か年齢制限のハードルがあり、それに引っかかると退会処分となります。四段昇段は年四人。これが少ないか多いかは議論が分かれていますが、少なくとも30代以上の人間には閉じられた世界であります。
こういった勝負の世界ですので、若年の方が将来の見込みがあるのは事実かと思います。ただ、だからと言って、その時点でのアマチュア強豪を、年齢の一点で門前払いしてしまうという現在の制度には私は疑問をもっています。実力の世界を標榜するからには、それ以外のファクターはできる限り排除するのが筋であると考えます。今後の棋界の発展という面を考えれば、門戸の開き方において若年層を優遇するのは政策的にありうるかと思いますが(現在の司法試験がこんな感じでしたかね?)、どんな年齢においても可能性を0でなくする制度というのは必要かと思います。
この点については、
アマ強豪のプロ編入に関する規定そのものを新たに設けるかどうかについては、同連盟の理事会で今後1年かけて検討する。
とのことなので、前向きに検討していただけることを期待しております。
夢を追う人は応援したいですからね。
(written on June 1)
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