国際会計基準 欧州に浸透
朝一ですが、この表現は見逃せない。
国際会計基準(IAS)が今年1月から欧州企業に義務付けられ、株価や企業経営に影響を与える例が目立ち始めた。従来の各国基準とコストや負債の考え方が異なるため、利益など企業業績が変わり、株価が乱高下するケースも相次いでいる。ただ、市場の透明性向上で欧州株式市場にはプラスの効果も出ている。
<以下Webになし>
英通信大手ボーダフォン・グループはIASによる前中間期の業績を開示。英国基準では大幅な赤字だったが、45億ポンドの黒字となった。企業買収にからむのれん代の処理を減損会計に一本化し、利益操作につながりかねない毎期の償却を廃止したからだ。IAS導入は、「買収に積極的な企業では利益の押し上げ要因になっている」(投資銀行UBS)という。
「企業買収にからむのれん代の処理を減損会計に一本化し、利益操作につながりかねない毎期の償却を廃止したからだ。」って、それは偏見。確かに償却した場合、償却年数の設定で利益は変わりようがありますが、反面いったん決めてしまえば、恣意的操作はしにくくなります。
一方、減損会計のほうは所詮将来のキャッシュフローというきわめてあやふやなもの基準に判定しますので、前提の設定次第で、金額が大きく変わり、また認識時期についても大きく変化します。
「買収に積極的な企業では利益の押し上げ要因になっている」、だからこそ、三木谷楽天社長が賛成しているのです。
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