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埼玉出張(3)

結局秩父鉄道に乗れたのは13時を過ぎていた。

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秩父鉄道については、こちらや、こちらに詳しいので、私などが書く余地はないのだが、一言で言えば由緒正しいローカル線というところか。寄居駅までは、住宅地→田園風景といった趣だが、ところどころ構えが立派な駅を見かけるのはやはり貨物輸送全盛期の名残であろうか。
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途中下車した寄居駅は秩父鉄道のほか、JRと東武鉄道の3社線が乗り入れている一大ターミナル。。。なわけはなく、NEC_0020駅前にはタカラブネと大衆食堂、そばにはスーパーのライフとファミレス華屋与兵衛があるだけの普通のローカル駅。ここですでに「長瀞川下りは中止」との掲示を発見。先日の台風17号で増水して危険であるらしい。野望のひとつは早くも挫折。

寄居を過ぎると、由緒正しいローカル線は山道へと移り、荒川の渓谷を車窓に見ながら進むことになる。川くだりができないのならばせめて川岸まででもと思っていたのだが、長瀞に近づくにつれ雨粒が見え始め、私がホームに下車したころにはすでに土砂降り。駅で足止めを食らう。川を見てこようというそいもそもの希望も費え、これでSLに乗らなければ何しにきたのかわからなくなる。

タイミングよくSLは30分後には長瀞駅に到着する予定。それならば寄居まで乗車し、そこから東武東上線で都心に向かおう、などとかんがえていると・・・

「ハイこちらに一列に並んでください!」スピーカーの声が鳴り響く。振り向くと、とても小柄な長瀞駅舎には入りきれないほどのツアー客がこちらに向かってくる。そしてそれが2度3度と繰り返された。長瀞は決してSLの始発駅ではない。そして車両編成も多くないはず。すでに満員の車両にこれだけの人数が詰め込まれたらどういうことになるのだ。こんなところまできてラッシュの電車には乗りたくない・・・三つ目の希望もいったんはあきらめた。

せめてSLの姿を眺めようと、駅近辺の踏切で待ち構えていると、SLはやってきた。が、見たところ意外とガラガラ。どうやら集客はツアーに頼っている模様。これならば少なくともすし詰めということはありえない。踏切から猛ダッシュをかけ、改札へ。改札駅員:「座れないけど(追加料金500円払って)本当に乗りますか?」などと念を押される。いい歳して・・・と思われたか。乗り込んだ列車でも先頭車両の最先端に陣取ったため、一番前に行きたい子供たちに何度も道を譲る羽目に。単にほかに席がなかったためなのであるが、実際先頭車両の最先端に陣取るおじさん、世間的にこのような人がどのような視線を浴びるかはなんとなく想像がつく。うーむ。

NEC_0027さすがにSLがリアルで活躍していたころを知るまでの年齢ではないのだが、それでもかつてSLに何年も牽引されていただろうな、といった客車にはよく乗った記憶がある。なんとなく煤けてて、全面的にヤニくさい(当時禁煙席などという発想があろうわけがない)。父方の祖母の実家に行くときは、いつもそんなけっして快適とはいえない列車に乗っていった。車両は快適ではないのに、こころはなんとなく浮ついている。そんな当時の記憶が、石炭の噴煙の臭いとともに蘇ってくる。20分ほどの時間であったか。自分にとってはどんなアロマよりリラックスした気分になったような気がする。

帰路に小川町に立ち寄る。朝何気なくつけていたNHKの「おはよう日本」で紹介されていた本日開店の観光施設「小川情報館壱押(いちおし)屋」に、立ち寄るためである。そこでは日本酒入りのソフトクリームを賞味。想像通りの味である。ここのメインは足湯なのである。が、私は出張中であることを忘れていた。下がスラックスでは、捲り上げて足湯に入ろうという気にはならない。そして、足湯設備としてはあまりにも狭くあわただしくリラックスできそうにない。事実私がいた間足湯に浸かっていたのは小学生の女の子のみであった。この試み、ちょっと苦しいかも。

てなわけでめでたく出張が終了。本業の話題はどこへやら、いやたとえ書きたくても書いてはいけないのだが。

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