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春の雪

仕事をしていた。なぜか今日はみんな帰りが早い。気づいたら職場に一人になっていた(ってぜんぜん珍しいことではないが)。急に淋しくなった。竹内結子に会いたくなった。そして会いにゆきました。もう上映終了間近の「春の雪」レイトショー。

まさに、竹内結子の和装コスプレのオンパレード。そして期待通りの演技力を魅せて、私の心の隙間を埋めてくれました。それだけで、行った甲斐あり。

でも、本当にそれだけでした。
ヒロインが竹内結子でなければ途中退場していたかも・・・

いや、それだけというと語弊があり、
映像の美しさは見事なものです。
相変わらず義経が出てきそうな岩代太郎さんの音楽もまあよかった。

でも、ストーリーがあまりに冗長。
映画の中の言葉を使えばまさに「ハナタレ」の恋愛遊戯に150分もつきあわされて辟易というのが実感。

何でも原作は三島由紀夫の傑作小説らしい。
帰ってからレビューを見ると、むしろ原作を読んでいる方のほうが評価が高い。
ガクのある方々にとっては「これが映像化できたことは評価すべきだ」ということのよう。
でもガクのない人間にはそんなことはわからない。そんなに深い原作なのであれば、ガクのない人間にも、理解できないなりの深みを感じさせて欲しかったのであるが、そういうものがなかった。ガクがなさ過ぎて門前払いを食らっているのかもしれないが。

もっともガクのある人間にとっては、原作のヒロインは絶世の美女であるらしく、それが竹内結子であったことは不満であるらしい。私とて竹内結子が絶世の美女でないことは否定できない。うむ、やっぱりガクがなくてよかった。

しかし、自分自身が撮影中妊娠していながら、堕胎を余儀なくされる女性を演じるときときというのはいったいどういう心境なのだろうか。そんな例というのはなかなかなかったのではないか?

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