SAYURI
「あらしのよるに」は、もともと劇場が発行するカードのポイントがたまって1作無料となるために見に行ったのですが、無料券の発行にはまた別の列に並ばなければならないことが判明。上映時間ぎりぎりであったため、正規料金を払って見ました。
こんなことがないように、次回何かを見に行くときのために、終映後に無料券を発行してみた。すると、「12月23日発行」の文字が。え、当日限り有効?
集中力がない私は一日に映画二本以上見ることは避けているのですが、背に腹は変えられない。息子を家まで送り返し、私はまた映画館に向かう。定期券があるので費用はかからないが、1時間以上のロス。そんなこんなで、当日見る予定のなかった「SAYURI」を見ることに。
ちなみに、この無料券を「SAYURI」のチケットに交換する際、「これって当日限り、って意味ですよね」と聞いたら「いや、ずっと有効ですよ」との返事・・・。ちゃんと確認しなきゃね。
当日見る予定がなかったとはいえ、いずれは見ようと思っていた作品。賛否両論あるようだ。日本文化の描き方が、あまりに酷いというもの。有名人としてはこの方の意見。もっともであるが、役者も国辱者としている。ただ、仕事を選ばずにきっちりこなすのも役者の能力の一つかと。そういう意味じゃ
役所広司 さん、仕事を選ばずきっちりこなしていますよね。ええ、仕事を選んでいませんとも。
で、そんなことを求めるのは無理というもの。だってアメリカ映画ですよ。アメリカに他国の文化をもう少し学ぶ姿勢があれば、もっと世界は違っているはず。よくも悪くもそれがアメリカ。日本人は決して西部劇の映画を制作し世界に発信しようとない。
ここはあのCHICAGOの監督。女性陣のたくましい生きっぷりを鑑賞しようではありませんか。
そう割り切ってしまえば、なかなか見所ある映画です。強烈なのは桃井かおりの存在感。英語しゃべってても、桃井かおり以外の何者でもない。コン・リーとミッシェル・ヨー。和服にはいまいちの違和感があるが、安定した演技で脇を固めてくれます。
これらと比較して、主役のチャン・ツィー。化粧っけのないシーンでは、「初恋のきた道」時代を思わせるキュートさで、和服姿にもそれほど違和感がない。ただ、存在感という点では圧倒的に上の3婆(失礼!特に同世代のコン・リーには)が上回る。「まだまだお前なんかケツが青いよ」、3人がかわるがわるそういっているように見える。役中だけでなく、本当にいじめられているように見えるのだ。
男性陣。役柄のせいか、渡辺謙がいまいち存在感なし。むしろ役所広司の熱演が印象に残る。まあもともと男性陣などどうでもいい映画ですが。
で、やっぱりMVPは大後寿々花(笑)。
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