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実務対応報告公開草案第19号 「有限責任事業組合及び合同会社に対する出資者の会計処理に関する実務上の取扱い(案)」の公表

実務対応報告公開草案第19号
「有限責任事業組合及び合同会社に対する出資者の会計処理に関する実務上の取扱い(案)」の公表

平成17年8月1日から施行されている有限責任事業組合契約に関する法律(平成17年法律第40号)により有限責任事業組合が定められ、また、平成17年 7月26日に公布された会社法(平成17年法律第86号)では、新たに合同会社に関する規定が設けられました。 企業会計基準委員会(以下「当委員会」という。)では、これらに対する出資者の会計処理に関する実務上の取扱いについて検討し、今般、平成18年1月 24日の第97回企業会計基準委員会において、標記の実務対応報告の公開草案(以下「本公開草案」という。)の公表を承認しました。 本公開草案の公表は、広くコメントを頂くことを目的とするものです。

1/27に3本でた公開草案の2本目。
いわゆるLLPとLLCに出資した場合の会計処理を定めるものです。

といっても、特に目新しいものではなさそうです。
LLPは組合なので従来の組合の会計処理とし、LLCは曲がりなりにも会社なのだから、従来の有限会社同様出資金扱いとするということを確認するための草案のようです。

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実務対応報告公開草案第20号「ソフトウェア取引の収益の会計処理に関する実務上の取扱い(案)」の公表

実務対応報告公開草案第20号
「ソフトウェア取引の収益の会計処理に関する実務上の取扱い(案)」の公表

ソフトウェア取引を事業の中心とした情報サービス産業においては、無形の資産であるソフトウェアの内容及び状況の確認の困難さや、その開発を巡る技術環境の高度化及び多様化を背景として、近時、いくつかの不適切な会計処理が指摘されています。この問題の解決には、一層深度のある会計監査の実施だけでなく、収益の認識及び測定に関する会計処理基準の明確化も必要ではないかという意見があります。 企業会計基準委員会(以下「当委員会」という。)では、情報サービス産業におけるこのような問題に対処するため、情報サービス産業における中心的な取引であるソフトウェア取引の収益の会計処理について、その実務上の取扱いを検討し、今般、平成18年1月24日の第97回企業会計基準委員会において、標記の実務対応報告の公開草案(以下「本公開草案」という。)の公表を承認しました。

ライブドア問題にかまけているうちに、いろいろフォローしなければならないものが増えてきました。本業に戻りたいと思います。

1/27に企業会計基準委員会(ASBJ)は3本基準案を公開しています。その中でこの公開草案は一番実務に影響を及ぼしそうなものです。読んでみるときわめて当たり前のことが書いているように感じるのですが、いちいちこれが公開草案になっているということは、この当たり前のことが実務の常識には必ずしもなっていない、ということを示しているものかと思います。

で、私は実務に近すぎて、逆に具体論に立ち入ることができませんので、一般論でお茶を濁したいと思います。(以下いつもどおり、基準の文言には忠実ではなく、かなり意訳をしています)

この草案では、以下のケースについて収益を認識する、つまり売上を上げることについてはちゃんと検討しろ、ということを言っています。

・取引の実在性に疑義があるケース
契約書がドラフト段階でとまっていたり、何で入っているか良く分からない協力会社が一枚かんでいたり、取引自体が正規なものなのかどうか疑わしいケース。

・成果物の提供に疑義があるケース
検収書をもらっていなかったり、もらってる割にはいつまでも金もらえなかったり、検収書すなわち相手のOKをもらっている割にはまだずっと作業していたり、こんなのはソフトウェアの完成とはいえないんじゃないの?というケース

・対価の成立に疑義があるケース
売り上げが上がっているのに、値引きが見込まれていたり、また値引きが常習犯であるケース。

・分割検収について
ソフトウェアの売上にあたって、何度かに分けて検収書をもらい売上計上するケースでは、それぞれの検収時に成果物の提供が終了していることが必要。機能的に出来上がっていないのに、作業したから金もらった、という場合はそれは売上としては扱わない、ということ。

また複合取引についても注意すること。ソフトに保守サービスがついている場合、対価が明確に区分できる場合は、売上計上も区分すべき、ということ。ソフトは提供時、保守サービスは保守期間に応じて売上を計上していきなさい、ということのようです。(もっとも、他方が付随的なものであれば一括で計上してもいいとあります。どこまでが付随的なものなのか、議論になりそう)

最後は収益の純額表示。ハードウェアをメーカー等から仕入れて、それにソフトウェアを上乗せして販売する場合、その上乗せ部分の割合が小さい場合、それは単に企業を通過していくものとみなされ、売上と売上原価は相殺しなければならない、ということらしい。

うーん、言いたいことはいろいろあるが言えない。書かなきゃよかった(笑)

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【読書】「疾走」 重松清

昨年「流星ワゴン」で、私の枕を浮くばかりにしてしまった重松氏。今年はもっと小説を読もうと思っているのだが、何を買うか迷ったら、今年はまず重松作品にしよう、と決めた。本屋ではいつも優柔不断を発揮してしまうので、こういうポリシーを持っておくのもいいだろうと思った。

そして、重松作品は某進学塾でも推薦されていたし、高橋秀樹著「中学受験で子供と遊ぼう」でも、「エイジ」が薦められていた。重松作品なら子供に読ませても、なんて思っていた。

そのポリシー発揮第一作に「疾走」を選んでしまった。表紙に多少の不安があったが・・・

・・・とても子供にゃ読ませられないんですけど。特に下巻。

あのエログロシーンには退いた。もともとその手のシーンは苦手な私にとって重松作品は安心して読める作品であったのに。重松さんもああいうこと書くんだ・・・。

結局そのシーンのせいで、途中なかなか手に取るのが気が進まず、読了にやたらと時間がかかってしまった。ただ、それさえなければ、テンポ良くあっという間に読み進めることがでる。

テンポはよいが、ずっしりとした読後感。絶望感。

どこにでもある家庭が、あるきっかけからもろくも崩壊していく。弱い親は自分の息子を守りきることができず、息子は完全な「ひとり」となってしまう。「ひとり」を生ききった故の悲劇。

自分は親として、強くなれるのか。息子を「ひとり」にしないことができるのか?作品の趣旨とは違うかもしれないが、強く自問せざるを得ない。少なくとも今の自分の答えは「否」であるような気がするから。

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【映画】博士の愛した数式

春先のうららかな景色に彩られた、
寺尾聰の円熟した演技、
そして心地よく流れる時間・・・

私生活の不幸をまったく見せずに、
博士について語る教師の語り
そして心地よく流れる時間・・・

淡々と流れるストーリーにうまく溶け込んだ
加古隆のメインテーマのピアノの音
そして心地よく流れる時間・・・

そう、
心地よく流れる時間・・・


・・・寝ちまいました(涙)



目が覚めたときには既にクライマックス。
でも、つまらないせいではなさそう。

もう一度行く予定です。

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決算操作を行うための部(2)

昨日の続きをば

こうして2週間かけて数値はほぼ固まります。ではこの場面で決算数値の発表ができるのか。まだできません。今後は以下の作業が出てきます。

・会計監査

もちろん固まってから「では始めましょう」などという上場会社はいまどきないでしょう。期中から会計監査は行われていますし、決算作業中も入り込んで並行して作業しているわけです。しかしながら、会社の作業が終わっても会計監査が終わるとは限りません。会社の判断としての数値が固まったとしても、それがひっくり返される余地はまだ残っているわけで、そんな状態で数値を公表すると赤っ恥をかきかねないことになります。

それでも最初に開示する決算短信は監査対象ではありませんので、恥はかくけどもそれで終わり、というのが従来の感覚でありました。ところが最近では社長がTシャツを着ているような会社が決算短信をしくじると証取法上の「風説の流布」にあたるという新解釈がまかり通りようになってきたため、このあたりはかなり慎重に対処しなければならないということになります。

・財務諸表以外の開示

貸借対照表と損益計算書があれば何とか格好がついたのも昔の話。キャッシュフロー計算書をはじめ、ほかにもさまざまな注記事項が決算短信提出時に東証から要求されます。本当にこんな時期に開示する必要があるの、とか思う情報もありました。みな思うことは同じであったようで、これに関しては東証の開示は速度を重視し開示内容を簡素化する方向にゆり戻しが起きていますので、これは個人的にいい傾向だと思っています。

・CFO(IR担当)のおべんきょ時間

これは会社ごと、および同じ会社でもCFOが変わると、かなり変わるところかと思います。のんびりした時代ではそこの会社も想定問答集を一言一句丁寧に作って担当役員に提出していたかと思います。今もそういうところはあるでしょうし、そんなもの作っても無視して自分の言葉で語ってしまう役員もいるでしょう。ここをどう準備できるかによって必要時間は変わってきます。後者の方のほうが準備時間は短く済むでしょうが、多少時間がかかっても振り付けどおり動いてくれる方のほうが事務方としては楽でしょう。また大方の会社では財務諸表を作る人と、語る人は別ですので、語る人、すなわちIR担当はこの時点から勉強し始めることになります。

まあ、こんなことをつらつらやっておりまして、気づいたらもう4週間弱過ぎた頃になります。ここでようやく数値が公表できるわけです。たしかに決算発表が1ヶ月以上先、というのであればまだまだ改善の余地はありそうですが、一定の会社規模で20日をきるのは正直まだまだしんどそうな気がします。

性懲りもなく続きます。

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決算操作を行うための部

おおたさんのところから
劇場型警察国家の片棒かつぐマスコミ

そして、およそ会社の経理部というのは、こういう決算操作を行うための部であるといっても過言ではないのではないか。世間には会計事務所はたくさんあり、自社内に経理部社員を抱え込むより長期的には安い。第一、本来、SAPとかを導入している会社なら、決算期が終了した翌日でも決算ができるはずなのに、公表するのは1ヶ月以上先になる。米国だと10-20日後に決算は発表している。それと、経理出身者が役員に入っている会社は、たいていダメだ。錬金術に頼っている。

うーむ、困った。ひそかに敬愛するおおたさんから、「お前は粉飾の片棒を担ぐ犬だ」といわれてしまったのである。どうしよう、もうオフ会には出入り禁止になってしまうかもしれない。あのバーのマスターともお話できなくなるのか。いやそれよりも、バームクーヘンを食べるたびに、トラウマに悩まされなければなくなるのか・・・

うん、今後バームクーヘンを美味しく食べるためにも、犬は犬なりに、なんとか反論しなければならない。

SAPを導入していれば、翌日でも決算数値が出る。確かにそうかもしれないです。SAPはいじったことないから分かりませんが、すくなくとも経理システムと名のつくものを入れている限り、理論的には可能なはずです。

が、そこで出てきた数値というのが本当に正しいかというと、そうもいえないわけで。上流には人間がいるわけです。ヒューマンエラーは証券会社の発注部門の専売特許ではありません。またたとえヒューマンエラーがゼロであったとしても、数値に関する何らかの検証作業は必要。予算比分析やら、前年同期比分析やらを重ねて数値が正しいのだという心象を得た上で、トップに報告。ここまでで3-4日はかかります。

単独決算のみの会社はこれでいいのですが、通常の上場会社ですとこれに連結決算が入ります。4-5日で各社の単独決算のおおよその数値が固まりますので、こんどは親会社がこれを収集しなければなりません。収集してこれを足し算した上で、連結内の取引を引き算するという作業が必要となってくるわけです。

もちろんこれも経理システムという名のものを導入している限りは、建前はボタン一つでできるわけです。しかしながら、ヒューマンエラーもさることながら、多くの会社の財務データを足し算するというのは簡単なことではないわけで、親会社と子会社の債権と債務が合わないとなると引き算がうまくできないことになります。もともと両者の計上基準が異なったりするとこういう事態は日常茶飯事となります。また単独決算では比較的簡単にできた分析作業も、今度は子会社とはいえ他社の経理を巻き込んで行わなければならず、それなりに時間がかかってしまいます。そうこうしながら決算数値が固まるころには月初から2週間くらい過ぎていたりします。

とまあ、ここまで書いては見たのですが、こういうことを延々と書き連ねていってもおおたさんの言わんとしていることの反論としてはポイントがずれているという気もしています。
まあ、でも書いてしまったので、とりあえず先には進みます。

ただ、今から先に進むとまた睡眠時間が3時間をきってしまいますので、これ以降は後日のエントリということで。

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ライブドアの堀江社長ら4人逮捕…証取法違反容疑

ライブドアの堀江社長ら4人逮捕…証取法違反容疑

インターネット関連企業「ライブドア」グループの証券取引法違反事件で、東京地検特捜部は23日夜、同社社長の堀江貴文容疑者(33)ら4人を同法違反(偽計、風説の流布)容疑で逮捕した。

ずいぶん早業ですな。

「偽計、風説の流布」とのことなので、直接の容疑は実質的に支配していた会社を、子会社化すると発表した行為についてということなのでしょう。またバリュークリック社の第3四半期決算の粉飾が「風説の流布」にあたるとのことのようです。有価証券報告書の虚偽記載は直接の容疑にはなっていないようですね。バリュークリック社の「粉飾」についても全貌は分かりませんが、これでしょっ引けるというのはかなり単純な手口なのでしょう。

というわけで、これからフォローをしていきたいと思うのですが、ここへきて仕事に盆と正月がいっぺんにやってきまして、どうにもこうにも時間のやりくりがつきません。今週は少しお休みをいただくかもしれません。ご了承を。
(というときに限って筆が進んだりもするのですが、こう書いておくと気が楽ですので)

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【映画】The 有頂天ホテル

1/19 たまには仕事をぶん投げて(ってしょっちゅうぶん投げている気もするが)レイトショーへ。

うん、極度の睡眠不足の私が寝なかったのだから、退屈はしなかったんだと思う。でも、求めていたものはなかったような気がする。期待かけすぎ?

それよりも、正月過ぎて決算で散々働いてから、お正月映画って言われても・・・、何で年末から公開できなかったの?

ところで、あのひと、本当にオダギリジョーですか?映画見てから知りました。いまでも信じてません。

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大体都会の人間は、雪に弱すぎるのである。
ちょっとしたことですぐ転倒して骨折してしまう。
その点、私などは18年北国で過ごしたつわもの。
そんじょそこらの人たちとは鍛え方が違うのである。
高校三年のときは学校のから坂をちょっと上ったあたりに下宿をしていたのだが、そこから毎朝走って3分(歩いて何分かは不明。歩いたことがない)の凍りついた下り坂を毎日通っていたのだ。こんな私から見ると、都会の人たちはほんとだらしないよねぇ。

え、何?その右半身ずぶぬれのチノパンはどうしたんだって?

まあ、それはその、ねぇ・・・

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ライブドア 自社株不正売却80億円(1/20 日経)

ライブドアグループによる証券取引法違反事件で、虚偽情報を開示して買収した六社を巡る偽計取引の全容が十九日、明らかになった。株式交換の名目で新規発行した自社株の売却収入は約八十億円にのぼり、大半をライブドア本体に還流して不正に利益計上して粉飾してたという。


ライブドアの事件に関してはだいぶ情報が出てきたようで、日経新聞もようやく解読可能な日本語で記事を書いてくれるようになりました。前回の「関係会社の資産を売上高に計上」というのは結局何を指していたのでしょうか?

ただ、やることなすこと、すべて違法であるような書きぶりも散見されます。この見出しもそうで、別に売却自体が不正なわけではない。事前の開示や、事後の会計処理が疑われているということかと思います。投資組合やら株式交換やら株式分割やら、それ自体が違法のような印象を与えかねないような報道となっています。これも捜査の進展とともに正確な表現になっていくのでしょうか。

さて、会計ルールの「穴」をテーマに磯崎さんと47thさんが議論をしておられました。

47thさん曰く

とすると、決め手はむしろ当初の投資組合による取得を「連結すべきだったかどうか」というところのようにも思えるところですが、連結の対象になるかならないかというところでも、実務では色々な「割り切り」をしているところであって、そうした「割り切り」には、判定コストを下げるというメリットの一方で必ず「穴」が出てくるんじゃないでしょうか?

磯崎さん曰く

特に今回のことについて言えば、会社が行った処理が公正妥当なのかどうかをチェックするべき監査法人は、個々の取引(投資事業組合に出資するのがOKか?投資事業組合が自社株を取得するのがいいのか?等)を見るだけでなく、「取引全体の(経済的)意図」を見なければいけないハズだ、というのも一点。


このあたりの議論は、まさにどこぞのエネルギー会社が破綻したときに巻き起こった議論ですね。特別目的会社をどこまで連結するかという会計基準。当時は外部資本が3%以上入っていれば(かつ、他の要件を満たしていれば)特別目的会社の連結は必要ない、ということになっていました。この3%という基準があまりにも杓子定規なものであり、こういう数値基準を決めるから、一方で「穴」を探すやつが出てくるのだ。もっと会計基準は包括的に定めなければいけないのだ、という議論ですね。


ここで引き合いに出されたのが国際会計基準。国際会計基準は、実務指針や細かな数値基準が定められていない。大まかな基準があり、あとは取引の実質に基づいて専門家たる会計士が判断するものであり、こうすれば「穴」を見つけあういたちごっこはなくなるのではないか、というものでした。これを原則主義(principles-based accounting)と呼んでいます。ちなみに3%とか数値基準で決定するような考え方を規則主義(rule-based accounting)と呼んでいます。

もっとも、今でこそかなりステータスのあがった国際会計基準ですが、実は基準としての体をなしたのは、ここ数年のことに過ぎません。実務指針がないのは、単に実務の積上げのレベルが米国のそれとは比較にならないというというだけだったのではないかと思っています。

それはそうと、この原則主義というものは、Sarbanes-Oxley法に盛り込まれることになります。

SEC. 108. ACCOUNTING STANDARDS.

・・・
The Commission shall conduct a study on the adoption by the United States financial reporting system of a principles-based accounting system.

これに呼応して、SECが報告書を公表しています。

というわけで、国際的にはまず実質を見ましょう、という理想論が進んでいることにはなっています。

でも。個人的にはそれだけでは実務はまわらんだろう、という感想でしたし、こちらを見ますと批判的な意見が多かったようです。新しい基準については、そういった方向で定められているのかもしれませんが、過去から合った基準を直そうという動きには、少なくとも短期的にはなっていないかと思います。FASBの最後の資料であるこちらを見ますと、やる気があるんだかないんだか分からないようなコメントが出されています。(米国基準実務離れてちょっとたってしまったので最新動向を把握し切れていない可能性がありますが)

こう考えるとなかなか理想というものは追いきれずに、47thさんのおっしゃる「割り切り」がないとやはり実務は回らないのかな、などと考えています。

というのは、大雑把な感想であり、ライブドアの件をどうすべきだったか、ということとは直接関係ありませんので、念のため。

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実質的に支配する投資組合って?

もう寝ないと、明日も朝電車乗り過ごしてしまいそうなので、一言だけ
(って仕事で遅くなったのではなく、仕事を投げ出してレイトショーを見てきたからなのですが)

47thさん、会計ルールに「穴」はないのか?

とすると、決め手はむしろ当初の投資組合による取得を「連結すべきだったかどうか」というところのようにも思えるところですが、連結の対象になるかならないかというところでも、実務では色々な「割り切り」をしているところであって、そうした「割り切り」には、判定コストを下げるというメリットの一方で必ず「穴」が出てくるんじゃないでしょうか?

そうだと思います。この「投資組合」の組成がなかなか報道されず「ライブドアが実質的に支配する投資組合」等の表現でいつもとどめられているので、私も最終的な「粉飾」の判断はできないかと(今は)思っています。

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ライブドア粉飾決算(1/18 日経夕刊)

ライブドアの関連会社による企業買収を巡る証券取引法違反事件に関連し、ライブドア本体が二〇〇四年九月期の決算で、本来は資産に計上すべき複数の傘下会社の資産を売上高として粉飾して計上する経理操作を行っていたことが十八日、分かった。経常黒字に見せかける目的だったと見られ、東京地検特捜部は同法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いでライブドア本体の捜査を始めた。

「か?」とか「も!」が片隅にくっついている東スポの見出しではありません。れっきとした日経夕刊の見出しで「ライブドア粉飾決算」。まだ捜査段階であるのにこの断言は大した自信です。昨日の私のエントリでは有価証券報告書の虚偽記載という話は聞こえてこないと書きましたが、その一歩先の段階まできたことは確かのようです。

ただ、その自信の割には書いてあることがやはり理解できないのです。

「本来は資産に計上すべき複数の傘下会社の資産を売上高として粉飾して計上する」この日本語の意味が分からない、というか日本語になっていないような気がするのは私の言語感覚がおかしいのでしょうか?資産を売上高として計上する、ってのは会計的には非常に違和感のある表現ですね。

また以下のような表現もあります

特捜部は株価釣り上げを図る目的で、株式分割が行われた疑いがあると見て、ライブドアグループ内の指示系統の解明を進める方針だ

「株価釣り上げを図る目的で、株式分割が行われた」ら何がいけないんでしたっけ?いや確かに与謝野家流にいえば「美しくない」のかもしれませんが、美しくないだけじゃ特捜部は動きませんよね?

資産の売上高への計上は、関連会社のライブドアマーケティング(LDM)などが株式交換名目で企業買収を行った際に、投資事業組合が取得した新株を売却した資金の一部を本体に還流させるなどの手口で行われていたと見られる。

「本体に還流」などといかにも怪しい行為であるかのような書き方をしていますが、要は株価が高いうちに関係会社株を現金化したってだけのことですよね。これも美しくはないかもしれませんが、「うまくEXITした」というのとどこが違うのか、私にはよく分かりません。

まあおそらく決定的な何かを特捜部はつかんだのでしょうが、それが何なのか。日経の記事からはまったく伝わってきません。もうちょっと何とかなりませんかね。

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ライブドアを強制捜査、関連会社が虚偽公表で株価操作か

ライブドアを強制捜査、関連会社が虚偽公表で株価操作か

インターネット関連企業「ライブドア」の関連会社が株価をつり上げるために虚偽の事実を公表した疑いがあるとして、東京地検特捜部は16日、証券取引等監視委員会と合同で、証券取引法違反(偽計取引、風説の流布)容疑で東京都港区の六本木ヒルズにあるライブドア本社や堀江貴文社長の自宅など関係先数カ所を家宅捜索した。

さらに、バリュー社は株価を上げるため、同年11月に出した決算短信で第3四半期の売上高、経常利益、当期純利益を水増しして虚偽を公表(風説の流布)した疑い。この際、インターネット上の広告事業が好調で、売り上げを伸ばしたなどと説明していた。


風説の流布?
「♪アイヤ~、アイヤ~」「よっ、サブちゃん」
・・・ってそれは「風雪ながれ旅」

(どーでもいい追記 1/19)

つかみがtoshiさんと見事にかぶってしまいました。同じ発想をした方がいらっしゃってうれしいです(笑)。

(どーでもいい追記終わり)


なんて、第3四半期決算で地雷を踏み続け、明らかにてんぱってます今日このごろ、皆さん、いかがお過ごしですか?(○っこのブログ風)

で、その第3四半期決算でライブドアが虚偽を公表した疑いがもたれています。

私の会社では(そして多くの日本の会社は)まさに第3四半期決算短信を作成しているところかと思います。「日本の、どこぞで景気がいいらしい」という最近の川柳はまさにわが社に当てはまるところであり、一本架空の仕訳をきって業績を背伸びして見せたい、という欲望にかられる環境にあります。

ええ、もちろんいけないことだとわかっています。人の道に外れた行為ですし、東証にばれようものなら、即座に監理ポスト行き。資金調達の芽を絶たれることになることは十分に承知しているつもりです。

ただ、それが「風説の流布」にあたるということは正直考えもしたことがありませんでした。証取法の正確なところは私の知る限りではないのですが、47thさんがおっしゃる

これらの法定開示書類の対象とならないけど市場に影響を及ぼすかも知れない情報については、従来は、取引所規則での適時開示義務と、インサイダー規制で間接的に開示が促されるという状況にあったんじゃないかと思います。

というのが実務的な作成者の感覚であります。決算短信をいたずらした場合、東証に怒られるという頭はあっても、検察の方々がずかずか土足で乗り込んでくるという感覚はなかったわけです(重ねて言います。もちろん悪いことだとはわかっています。ただ刑法犯になるという認識はなかったという意味です)

今回の場合、有報の虚偽記載という言葉は聞こえてきません(私が知らないだけかもしれませんが)。あくまで容疑は第3四半期の粉飾ということのようであり、年度決算は正しく表示されているということなのでしょう。有報の虚偽記載をするとどういうことになるかは昨年さんざん学習させていただきましたが、四半期決算短信で意図的なお化粧をすることも刑法犯になりうるのだったら、現在進んでいる四半期決算の法定化などしなくても十分な抑制効果があるような気がします。今からでも遅くない。なくならないかなぁ。


会計的な論点なんかははgrandeさんがまとめてくださってますんで、そちらを参照ください。相変わらず早くきれいにまとめられています。そちらをはじめ既にこの事件についてはたくさん書かれていますので、ここでは私の現在の仕事にからめた率直な感想を書かせていただきました。

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米企業 決算修正数 最高に(1/13 日経金融)

米企業の決算修正が急増している。米調査会社グラス・ルイスによると、二〇〇五年に決算の修正に踏み切った企業数は〇四年の約二倍になり、過去最多となった。規制・監督当局が企業に会計上の欠陥を指摘するケースや、規制強化に伴って企業が監査法人に決算の見直しを依頼する例が急増したためだ。

・・

これに伴い、財務諸表の正確度や監査の透明性向上に企業が機敏に対応するようになっている。米当局に決算の修正を要請される前に、監査法人が二重にチェックするケースも増えたという。

サーベンス・オクスリー法施行から、当局(すなわち証券取引委員会(SEC)のことかと思いますが)の調査が3年に1度の割合で入るといわれています。従来より格段に入る回数が増えているわけで、当然修正のケースは増えるでしょう。


ただ、それに伴って、「企業が監査法人に決算の見直しの依頼」って、いったいどういう依頼の仕方をするんですかね。

「あなた方の出した適正意見は信用できませんからもう一度監査してみてください」って依頼するんででしょうか?監査法人側は「いや、実は私たちも自信がないんでもう一回やって見ましょうか」ってそのオファーを受けるのでしょうか?なんか間抜けな会話。

そもそも、この「決算の見直し」とやらは、やはり「監査」なのでしょうか?同じ財務諸表を二度監査するというのも何か奇異な感じですが。じゃあ、「コンサル」なのでしょうか?それだったら監査人の独立性に引っかかりますよね。

ひょっとして二重のチェックって別の監査法人を使うんですか?それはバカ高いフィーと時間がかかりますよね。

というわけで、実態がよくわからないのでありました。

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宮崎・江平小学校吹奏楽部・半年の挑戦

14日、年末の出張中に痛めた足の治療へ、前日の泡盛の抜けない中、整形外科へ。私は単に近所だから行っているのに過ぎないのですが、有名な先生らしく、1時間半待ち、治療3分というのが常態の病院。

待ち時間は非常に退屈なので普段は読書などをしているのですが、泡盛でボーっとしていたため活字を見る気がせず、普段はほとんどみることのない、午前中のNHKなどを眺めていました。

すると、「宮崎・江平小学校吹奏楽部・半年の挑戦」というタイトルの番組が目に飛び込んできました。そして吹奏楽の音が耳に。そこかしこで書いていたかと思うのですが、私も吹奏楽部OB。ついつい目と耳がひきつけられていきます。

全校生徒が約100人でそのうち30人弱が吹奏楽部員であるという、この小学校。春に新入部員が入部してから、見事に地区のファンドフェスティバルで最優秀に輝くまでを描いた、まあよくあるお涙頂戴もん、といってしまえばそれまでなのですが・・・

まず、怖い女子の先輩に泣かされる男子部員の図。そうなんです、男女別の運動部や厳しい練習のない文化部とは異なり、吹奏楽部では怖い女子の先輩というのが常に存在します。その存在におびえながら男子吹奏楽部員は成長していくのです。

また、近所の高校の練習に参加し、自分たちにないものを自分たちで探っていくシーンもよかったです。彼らは「ベンチマーク」などという言葉などは絶対に知らないでしょうが、体で覚えて小学校を卒業することになります。

そして、スタンドプレーに走りがちなソリストが、先生に部の運営を任され、手探りながら後輩とコミュニケーションをとっていく姿が感動的。「部下に対する声かけ」ってやつですね。新米管理職の私などより、ずっと上司として頼りがいがあります。

このようなマネジメント体制を作り出していった先生がすごいのだと思います。年齢は書いていないのですが、私と同学年なことはあるページをみればわかります。教育現場だけにおいておくのはもったいない。ぜひ一度企業でマネジメントをやってみてください。

途中に3分の治療時間をはさみ(笑)、45分じっくり楽しませていただきました。
普段見ない時間にテレビを見るというのもたまにやってみるものですね。

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ちゃんこ勝二 ふたたび

13日、旧知の友人たちと、ちゃんこ勝二へ。
昨年も訪ねているのだが、今回は大阪在住の友人と、北海道在住の友人がたまたま同時に東京に出てきてるということで、8名が揃う。数年ぶりに会う人もいたのだが、皆さんほとんど変わってなくて安堵。

昨年も食べたナス入りのちゃんこ

快く撮影に応じてくれた店主


そして、今年の特筆は、泡盛のロックを結構やったのに昨年のような顛末はなく、粗相なしで無事帰宅できたこと。


食べました、笑いました。仕事放り投げて行った甲斐がありました。
みなさん、ありがとうございました。

(写真は「ことこと琴稲妻」より無断リンク(笑))

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IFRIC publishes proposed guidance on interim financial reporting and impairment

IFRIC publishes proposed guidance on interim financial reporting and impairment

The International Financial Reporting Interpretations Committee (IFRIC) today released for public comment a draft Interpretation, D18 Interim Financial Reporting and Impairment.

The proposed Interpretation has been developed in response to requests for clarification of the interaction between International Accounting Standard (IAS) 34 Interim Financial Reporting and two other standards, IAS 36 Impairment of Assets and IAS 39 Financial Instruments: Recognition and Measurement, and the effect of that interaction on subsequent interim and annual financial statements.

The proposed Interpretation clarifies that an entity cannot reverse an impairment loss recognised in a previous interim period in respect of goodwill, an investment in an equity instrument or a financial asset carried at cost.

IFRS関係でもう一つ

IFRIC(国際財務報告解釈指針委員会)は公開草案18号「中間財務諸表と減損」を公表したようです。プレスリリースしか資料がないのですが、のれん、持分法対象の有価証券、簿価で記帳されている金融資産についての減損は中間期においての戻し入れは認めないということのようです。

一般的にはIFRSでは減損の戻し入れは認められていますが、認められていない資産については、中間期や四半期においてもやはり認めない、との趣旨かと思います。原文が少ししたら公開されるようなので、そのときに確認します。

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IFRIC issues Interpretation on share-based payment

The International Financial Reporting Interpretations Committee (IFRIC) has today issued an Interpretation—IFRIC 8 Scope of IFRS 2. The Interpretation clarifies that the accounting standard IFRS 2 Share-based Payment applies to arrangements where an entity makes share‑based payments for apparently nil or inadequate consideration.

IFRIC 8 explains that, if the identifiable consideration given appears to be less than the fair value of the equity instruments granted or liability incurred, this situation typically indicates that other consideration has been or will be received. IFRS 2 therefore applies.

ちょっと日興の件はお休み。
本年はしばらく離れていたIFRS(国際財務報告基準、一般的にはまだ国際会計基準のほうが通りがいいか)の動きを追って行きたいと思っています。

今回出たのは、IFRIC(国際財務報告解釈指針委員会)の解釈指針第8号「IFRS2号の範囲」です。対価なし、または明らかに低廉の対価に対する持分商品による支払いがされた場合についても、IFRS2号が適用される、すなわちストックオプションと同様に公正価値による費用認識が行われるということが定められているようです。

分かりやすく言えば、政治家に未公開株式を配ったとしても、それは公正価値で寄付金として計上しなさい、ということでしょうか。われながら例が古い・・・

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ベル24”連結外し”は適切なのか(2) 野村は?

前回の続き・・・

ところで、記事中には「野村さんは米国会計基準を採用しているのに対して、当社は日本基準。あくまで土俵が違う」との発言がありました。では野村はどうしているのでしょうか?

とりあえず有報からの抜粋のみ


プライベート・エクイティ事業

 プライベート・エクイティ事業における投資は、それぞれの属性に応じて、公正価値による評価、持分法、または連結子会社として会計処理されております。プライベート・エクイティ事業における連結子会社は、「プライベート・エクイティ投資先企業」と称しています。

 公正価値で計上されているプライベート・エクイティ投資にかかる公正価値の変動額は、プライベート・エクイティ投資関連損益に計上されております。公正価値の決定は、当社の財政状態および経営成績に重大な影響を与え、また複雑な要因に基づいた経営者の判断を必要としております。これらの投資を構成する投資先企業は主に非公開企業であり、外部の市場取引価格は存在しておりません。公正価値を算定する際には、当社は対等の立場の売り手と買い手の間の自発的な取引において成立するであろう価格を見積もることとしております。通常、評価は投資先から生じる予測将来キャッシュ・フローを加重平均資本コストにより割り引いた値に基づき行なわれております。資本コストは可能な場合には、同様のリスク特性を持つ公開企業と比較をすることにより算定いたします。キャッシュ・フローはそれぞれの投資先の経営者により実施された予測から算定いたします。プライベート・エクイティ事業の詳細は、注記4をご参照下さい。

(編注 上記の注記4にあたるものの一部)

日本国内のプライベート・エクイティ事業

当社は、成長が見込まれる日本国内においても、100%子会社である野村プリンシパル・ファイナンス株式会社(以下「NPF」)を通じて、プライベート・エクイティ事業を行なっております。同社は設立以来、16の投資先企業に投資し、4つの投資先企業を売却いたしました。平成16年3月期には、4 つの投資先企業に投資し、うち3事業体を連結子会社として会計処理を行なっております。取得価格は、現金収支(純額)で29,491百万円でありました。平成17年3月期には、日本の大手百貨店チェーンであるミレニアムリテイリンググループを含む、「基準書第141号」の規定に基づく企業結合の対象となる 3事業体をそれぞれ別取引として買収しました。取得価格の合計は、63,146百万円でしたが、取得した現金は取得価格に対し、87,554百万円の超過となりました。投資会社会計がNPFに適用できるかどうかが確定するまでは、NPF投資先企業は、それぞれの属性に応じて、公正価値による評価、持分法、または連結子会社として会計処理されております。米国公認会計士協会は平成17年に参考意見書を公表する見込みです。当社は参考意見書が公表された時点で、NPFが投資会社として適格かどうかを判断し、投資会社として適格と判断された場合には、投資先企業は公正価値による評価を行なうことになります。


ミレニアムリテイリンググループ(以下「MRG」)

MRGは、株式会社ミレニアムリテイリング(以下「MR」)を持株会社とした、株式会社そごうおよび株式会社西武百貨店を傘下におく流通グループです。NPFはMRGの資本政策の実施に際し、平成16年7月に20,000百万円、平成17年1月に30,000百万円の計50,000百万円の第三者割当増資を引受け、株主持分の65.5%を取得いたしました。

MRGの決算末日は2月28日であり、当社は当該日付でMRGを連結し、1か月の遅れをもって経営成績を報告しております。当社はMRGを連結するみなし取得日を平成17年2月28日としており、平成17年3月期においては、持分法に基づき損益を取り込んでおります。

平成17年2月28日現在のMRGの要約貸借対照表は以下のとおりであります。

(抜粋)
営業権(連結貸借対照表計上額)  29,950

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ベル24”連結外し”は適切なのか(1/14 東洋経済)

日興コーディアルグループ(以下、日興。有村純一社長)の会計処理について、会計の専門家の間から疑問の声が上がり始めた。
ことの発端は昨年末だ。12月28日に発売された『月刊現代』は、日興が特別目的会社(SPC)を通じて買収したコールセンター運営会社・ベルシステム24(以下、ベル24)を連結決算に組み入れなかったことに関して、「粉飾の疑いが濃い」と断定した。「評価益という『いいとこどり』をするために、SPCという枠組みを悪用したのではないかとの疑惑が浮かび上がってくる」と同誌は断じた。
続く翌29日の日本経済新聞が「中央青山監査法人が日興に当該SPCを連結決算の対象とするように要請した」と報じるに及んでほかの報道機関も事実確認に動いた。

私は、この日の東洋経済の広告で初めて知ったのですが、既に年末から大騒ぎだったのですね。年末も新聞読まなきゃだめですね。

で、決算真最中につき、読み解いている暇がありません。
少しずつ解き明かしていきたいと思います。

取り急ぎ記事の主旨を備忘のためまとめてみました

① 日興はベル24を約1,400億円かけて100%子会社化したが、それを連結子会社としていない点

経緯
・日興プリンシパル・インベストメンツ(日興PI、日興の100%子会社)が100%出資するSPCであるNPIホールディング(NPIH)がベル24の第三者割当を引き受け

・その後、当時の大株主で法廷闘争に敗れたCSKが持ち株をNPIHに譲渡。さらに少数株主に対するTOB、などによりNPIHがベル24の株式の100%を保有するにいたる。この間に費やした総額は2400億円にのぼる。

・ ベル24を連結子会社化していない点について、日興は、日本公認会計士協会の監査委員会報告に基づいて、傘下に入れる目的で行われていないことが明らかな場合は子会社に該当しないとして取り扱うべきとされている、とコメントしている。

・ 野村HDがミレニアムリテイリングを連結対象としていることについて日興は「野村さんは米国会計基準を採用しているのに対して、当社は日本基準。あくまで土俵が違う」と説明。

② EB債の評価益の計上について

・ NPIHが発行したEB債(他社株転換可能債券)の評価益を05年3月期に計上
・これは上場廃止前の最終時価に基づいたもので机上の利益ではないか?
・日興は時価会計ルールにのっとった計上であると説明

③ その他
・SPCをかませた事について日興は買収の過程で自然と複雑なスキームになったと説明。
・業績連動型の役員報酬で有村社長の役員報酬は急増
・ 日興の監査には中央青山の奥山理事長が自ら業務執行社員となっている

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おかげさまで

だいぶ体調が戻ってきました。
「お前の風邪はぶり返すと長い」との家族の苦情から今日は外出禁止。
テレビもなかなか見たいものがないし、
一日中パソコンと戯れていました。

今週から本格復活できそうです。
よろしくお願いします。

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熱が38度以上ある。

なかなか頑固な出社拒否症だ。今日は素直に休暇。なに、管理職などいなくても決算は締まるものだ。
てなわけで、当面blogはこんな調子になります。

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いきなり体調不良

出勤初日。徐々に熱っぽくなりふらふら。定時そこそこに帰路に。でも電車乗ったら、熱が引いていくような気が・・・。な~んだ、ただの出社拒否じゃんw

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サザン年越しライブをGYAOで

GYAOでサザンオールスターズの年越しライブを流す、というのが電車の中で宣伝されていたので、一応楽しみにはしていた。

ここで「一応」と付け加えた意味は

・・・まあ年越しライブといっても、何曲か選んできてそれにインタビューなどを交えたダイジェスト版でだいたい1時間くらいかな、それも途中途中に早送りできないCMが入ったりするんだろうな、そして中心となる曲は今年のアルバム「キラー・ストリート」からが中心になるんだろうけど、いまいちぱっとしない曲が多いしなぁ、まあ無料だからしょうがないか、GYAOも登録して以来、「冬のソナタ」を見ようとしてテーマ曲だけ聴いて、急に用事を思い出して見るのをやめた位しか使ったことがないなぁ、よし、今回は使ってみよう。

てなところです。

それでも1/2の22:00の放送開始から1時間半後の23:30、いよいよ見始めました。

見ると、まず画面に「2時間37分」の文字が・・・「え、ひょっとしてフルに見られるの?」最初の前提が早くも崩れる。

そして、うれしい誤算その2。一発目が「Big Star Blues」、二曲目が「My Foreplay Music」、おいおいやめてくれ。この昭和56年頃(あえて年号表記)のサザンはいろいろ個人的にこみ上げるものがあるんだよ。イントロ1小節聴いたらもう最後まで歌っちゃうよ。

そして最後の過ちはCMに入ったらトイレに立って、酒を注ぎ足そうかと思ったこと。酒は1杯、膀胱はパンパンのままでアンコールに突入してしまう。うーむ、かつてTBSで生中継していたこともあったが、そのときは肝心なところでCMが入ったりして、いらいら感がつもったものだが、これはまたまたうれしい誤算。

結局23:30に見始めたため、26:00位までパソコンにかじりついていたことに。
MCがずいぶん少なめだったのできっとどこかでは編集を入れているのであろうが、演奏は全曲入れているのだろう。こんなノーカット版、本番から2日後に無料で見ちゃっていいの?

エンドロールを見るに、WOWOWの有料放送をほぼそのまま流しているのであろう。視聴者ランキング上位は安いコンテンツばかりだと切込隊長に揶揄されたGYAOにとって、このコンテンツの集客効果は格段であるはず。大英断はWOWOW。放映許可料がいくらなのかは想像もつかないが、敵に塩を送ることにはならないのか?有料放送にはほとんど金をかけていない私のようなものにとっては、このようなものが無料でどんどん見られるようになるのは喜ばしいことなのであるが。

ここで会計ネタとなる。この放映権料の会計処理は、放送許諾期間に渡って償却するものらしい。USEN側がどれくらいの金額をどの時期に支払うのかわからないが、この費用は1月の費用として一括償却されることになるのであろう。第2四半期(8月決算)の営業利益率はいかほどか。直接的に広告収入が増えるわけでもない。少なくとも短期的にはGYAOが足を引っ張って見えるようなUSENの業績だが・・・。

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謹賀新年

kadomatu
あけましておめでとうございます。
本ブログも3年目に入ります。
いつまで続けられるかは甚だ心もとないのですが、
本年もどうかよろしくお願いいたします。

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