【映画】県庁の星
私は一時期某省庁の外郭団体に出向していたことがあります。その職場の一番よかったことは、ユニマット社のコーヒーベンダー(正式名称はよく分かりませんが)が用意されており、いつでも自由に飲むことができました。会社勤め時代は自分で淹れるインスタントコーヒーでしたからなかなか感動ものでした。もちろん無料であり、団体の運営費より出ておりました。2年後出向解除で戻ってきて「ああ、インスタントコーヒーで不味いんだ」としみじみ感じたものでした。もっとも今ではすっかりインスタントコーヒーに再適応してしまいましたが。
という私的体験が既に一部ネタばれとなってしまう「県庁の星」。ある意味予定調和的で陳腐なストーリーですが、それを織田裕二、柴咲コウがくそ真面目に演技をしてまして、それに引き込まれてしまい、ディテールがあまり気にならなず、純粋に楽しめる映画になっています。織田裕二のピント外れの公務員ぶりは堂に入ってますし、柴咲コウのキャラもうまくはまっています。
もっとも予定調和的と書きましたが、ラス前にどんでん返しが仕掛けてあり、それなりの工夫も見られます。
そして原作にない(らしい)ラブストーリー的な部分も盛り込まれています。二人の(現実の)年齢差14歳。それでも違和感があまりないのが不思議。「東京ラブストーリー」から15年が経過。「」は何故か「アサヒ本生」の「ロボッ庫」のテーマになってしまいました。どうでもいいですが。
最後にこの公務員(含む地方議会)の描き方について実際の公務員の方々は噴飯ものだと思いますが、それにもかかわらず、の英断には拍手を送りたいと思います。
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