蝶理株、管理ポストに(4/27 日経)
蝶理は二十六日、繊維資材営業部にいた複数の社員が取引の売り上げを過大計上するなど、過去に不適切な会計処理があったと発表した。二〇〇二年九月中間期の売上高が三億円、経常利益と純利益がそれぞれ五億円減少するという。
同社は〇三年三月期末には全て適切な処理は完了し、以後の事業年度への影響はないとしている。不適切な会計処理があったのは〇二年四月から九月末まで。当時営業部に在籍していた社員の関与について社内調査を続けている。
今社内調査を続けているということは、全貌が明らかにはなっていないということ。それでいながら2003年3月末には適切な処理は完了しているというのはどういうことか。おそらく9月以降の売上および収益をむりやり9月に押し込んだということと想像できます。それだけであれば、何もしなくても次の3月末には正しい処理となっていることになりますから。
なぜ今頃という批判もあるようですが、3年前の事が今明らかになったということであれば、止むを得ないのかなと思います。むしろ正直な態度でしょう。3年前のことであり、しかも現在の財務諸表が正しいのであれば、そのまま隠し通せば終わってしまう可能性もあったのでしょうが、いまでは隠し通すリスクのほうが大きくなってしまったということでしょう。
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