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会社法で変わる決算1 純資産の部(7/12 日経)

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貸借対照表では、従来の「資本の部」が廃止となり、代わりに「純資産の部」を新設した。資産と負債に該当しない項目を純資産に集約し、国際的な会計基準との調和を狙っている。新設した純資産の部は従来の資本の部と内容が大きく異なる。


決算短信等では貸借対照表は前期と比較表記することになっていますが、「新設した純資産の部は従来の資本の部と内容が大きく異なる」ため、単純には比較できません。「国際的な会計基準との調和」を狙ったのであれば、そして投資家に分かりやすくするのであれば、前年度の実績を当年度に合わせて組み替えるのが見栄えもいいと思いますが、そこは「武士に二言はない」文化のニッポン。前年度実績の修正表記は認めてもらえず、昨年の「資本の部」と今年の「純資産の部」それぞれ別個に二段書きするような雛形になっており、非常に見にくくなっております。

(参考)シャープの貸借対照表

そして「国際的な会計基準の調和」を狙ったにもかかわらず「株主資本」「資本」「純資産」などの類似語が同時に使用されているため、英語で表記するとこれがまた非常に分かりにくくなっています。純資産は「Net Assets」で表記するようですが、「資本」も「株主資本も今までは「Shareholders' eqity」ですので、単純に表記すると、同じ単語でも年度によって定義が違うという状況が生じます。

(参考)KDDIの英文貸借対照表


これを避けるためにシャープやHOYAなどでは「Shareholders' eqity」と「Owner's equity」とを使い分けています。

(参考)シャープの英文貸借対照表


HOYAの英文決算短信(p8に英文貸借対照表)


まあ、どちらにしても分かりにくいことには変わりありません。海外投資家向けにはいちいち説明が要るのでしょうね。

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