丸正、前期決算を訂正(11/14)
呉服卸の丸正は13日、過去の会計処理に誤りがあり、2006年3月期決算を訂正すると発表した。06年3月期の連結純利益は従来発表よりも6割減の七千二百万円となる。呉服の値引販売を反映せずに売り上げを計上していたため。同社の監査を担当するあずさ監査法人の指摘で問題が発覚した。
丸正は最終消費者に呉服を販売する小売業に対して反物を納入している。丸正は一部の取引で、小売店から反物の注文を受けた時点で売り上げを計上していた。小売店は反物を呉服に仕立てて顧客に販売した段階で丸正に反物の代金を入金。小売店が値引を反映した代金しか入金せず、丸正が計上した売上額に比べ、小売店からの入金額が少ない場合が出ていた。
公私共に全く縁のない業界ですので、推測でものを言うしかないのですが、
プレスリリースもUPされていないようですし。
http://www.pearly-marusho.co.jp/ir/index.html
まず注文を受けた時点で売り上げを計上していたというのがそもそも常識的ではないですね。個人に対する店頭販売ならともかく、少なくとも物を納入しない限りは売上とならないのが原則です。もっともこの注文によってたとえ反物を渡さなくても入金確実となる契約等があれば別なのでしょうが、反物を渡してですら注文どおりの金額がもらえてない現状からすると、そんなことはありえないでしょう。
そして、値引の未反映ですか。売掛金の滞留チェックをしていればわかりそうなものですが、おそらく修正規模としては税引き前利益ベースで約1億円。大きいとも小さいとも言いがたい微妙な金額ですが、もとの経常利益が2.6億円ですから仕方ありませんか。どちらにしろ、内部統制についてはかなりの悪印象を与えたの感がありますね。
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