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大体都会の人間は、雪に弱すぎるのである。
ちょっとしたことですぐ転倒して骨折してしまう。
その点、私などは18年北国で過ごしたつわもの。
そんじょそこらの人たちとは鍛え方が違うのである。
高校三年のときは学校のから坂をちょっと上ったあたりに下宿をしていたのだが、そこから毎朝走って3分(歩いて何分かは不明。歩いたことがない)の凍りついた下り坂を毎日通っていたのだ。こんな私から見ると、都会の人たちはほんとだらしないよねぇ。

え、何?その右半身ずぶぬれのチノパンはどうしたんだって?

まあ、それはその、ねぇ・・・

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ライブドア 自社株不正売却80億円(1/20 日経)

ライブドアグループによる証券取引法違反事件で、虚偽情報を開示して買収した六社を巡る偽計取引の全容が十九日、明らかになった。株式交換の名目で新規発行した自社株の売却収入は約八十億円にのぼり、大半をライブドア本体に還流して不正に利益計上して粉飾してたという。


ライブドアの事件に関してはだいぶ情報が出てきたようで、日経新聞もようやく解読可能な日本語で記事を書いてくれるようになりました。前回の「関係会社の資産を売上高に計上」というのは結局何を指していたのでしょうか?

ただ、やることなすこと、すべて違法であるような書きぶりも散見されます。この見出しもそうで、別に売却自体が不正なわけではない。事前の開示や、事後の会計処理が疑われているということかと思います。投資組合やら株式交換やら株式分割やら、それ自体が違法のような印象を与えかねないような報道となっています。これも捜査の進展とともに正確な表現になっていくのでしょうか。

さて、会計ルールの「穴」をテーマに磯崎さんと47thさんが議論をしておられました。

47thさん曰く

とすると、決め手はむしろ当初の投資組合による取得を「連結すべきだったかどうか」というところのようにも思えるところですが、連結の対象になるかならないかというところでも、実務では色々な「割り切り」をしているところであって、そうした「割り切り」には、判定コストを下げるというメリットの一方で必ず「穴」が出てくるんじゃないでしょうか?

磯崎さん曰く

特に今回のことについて言えば、会社が行った処理が公正妥当なのかどうかをチェックするべき監査法人は、個々の取引(投資事業組合に出資するのがOKか?投資事業組合が自社株を取得するのがいいのか?等)を見るだけでなく、「取引全体の(経済的)意図」を見なければいけないハズだ、というのも一点。


このあたりの議論は、まさにどこぞのエネルギー会社が破綻したときに巻き起こった議論ですね。特別目的会社をどこまで連結するかという会計基準。当時は外部資本が3%以上入っていれば(かつ、他の要件を満たしていれば)特別目的会社の連結は必要ない、ということになっていました。この3%という基準があまりにも杓子定規なものであり、こういう数値基準を決めるから、一方で「穴」を探すやつが出てくるのだ。もっと会計基準は包括的に定めなければいけないのだ、という議論ですね。


ここで引き合いに出されたのが国際会計基準。国際会計基準は、実務指針や細かな数値基準が定められていない。大まかな基準があり、あとは取引の実質に基づいて専門家たる会計士が判断するものであり、こうすれば「穴」を見つけあういたちごっこはなくなるのではないか、というものでした。これを原則主義(principles-based accounting)と呼んでいます。ちなみに3%とか数値基準で決定するような考え方を規則主義(rule-based accounting)と呼んでいます。

もっとも、今でこそかなりステータスのあがった国際会計基準ですが、実は基準としての体をなしたのは、ここ数年のことに過ぎません。実務指針がないのは、単に実務の積上げのレベルが米国のそれとは比較にならないというというだけだったのではないかと思っています。

それはそうと、この原則主義というものは、Sarbanes-Oxley法に盛り込まれることになります。

SEC. 108. ACCOUNTING STANDARDS.

・・・
The Commission shall conduct a study on the adoption by the United States financial reporting system of a principles-based accounting system.

これに呼応して、SECが報告書を公表しています。

というわけで、国際的にはまず実質を見ましょう、という理想論が進んでいることにはなっています。

でも。個人的にはそれだけでは実務はまわらんだろう、という感想でしたし、こちらを見ますと批判的な意見が多かったようです。新しい基準については、そういった方向で定められているのかもしれませんが、過去から合った基準を直そうという動きには、少なくとも短期的にはなっていないかと思います。FASBの最後の資料であるこちらを見ますと、やる気があるんだかないんだか分からないようなコメントが出されています。(米国基準実務離れてちょっとたってしまったので最新動向を把握し切れていない可能性がありますが)

こう考えるとなかなか理想というものは追いきれずに、47thさんのおっしゃる「割り切り」がないとやはり実務は回らないのかな、などと考えています。

というのは、大雑把な感想であり、ライブドアの件をどうすべきだったか、ということとは直接関係ありませんので、念のため。

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実質的に支配する投資組合って?

もう寝ないと、明日も朝電車乗り過ごしてしまいそうなので、一言だけ
(って仕事で遅くなったのではなく、仕事を投げ出してレイトショーを見てきたからなのですが)

47thさん、会計ルールに「穴」はないのか?

とすると、決め手はむしろ当初の投資組合による取得を「連結すべきだったかどうか」というところのようにも思えるところですが、連結の対象になるかならないかというところでも、実務では色々な「割り切り」をしているところであって、そうした「割り切り」には、判定コストを下げるというメリットの一方で必ず「穴」が出てくるんじゃないでしょうか?

そうだと思います。この「投資組合」の組成がなかなか報道されず「ライブドアが実質的に支配する投資組合」等の表現でいつもとどめられているので、私も最終的な「粉飾」の判断はできないかと(今は)思っています。

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ライブドア粉飾決算(1/18 日経夕刊)

ライブドアの関連会社による企業買収を巡る証券取引法違反事件に関連し、ライブドア本体が二〇〇四年九月期の決算で、本来は資産に計上すべき複数の傘下会社の資産を売上高として粉飾して計上する経理操作を行っていたことが十八日、分かった。経常黒字に見せかける目的だったと見られ、東京地検特捜部は同法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いでライブドア本体の捜査を始めた。

「か?」とか「も!」が片隅にくっついている東スポの見出しではありません。れっきとした日経夕刊の見出しで「ライブドア粉飾決算」。まだ捜査段階であるのにこの断言は大した自信です。昨日の私のエントリでは有価証券報告書の虚偽記載という話は聞こえてこないと書きましたが、その一歩先の段階まできたことは確かのようです。

ただ、その自信の割には書いてあることがやはり理解できないのです。

「本来は資産に計上すべき複数の傘下会社の資産を売上高として粉飾して計上する」この日本語の意味が分からない、というか日本語になっていないような気がするのは私の言語感覚がおかしいのでしょうか?資産を売上高として計上する、ってのは会計的には非常に違和感のある表現ですね。

また以下のような表現もあります

特捜部は株価釣り上げを図る目的で、株式分割が行われた疑いがあると見て、ライブドアグループ内の指示系統の解明を進める方針だ

「株価釣り上げを図る目的で、株式分割が行われた」ら何がいけないんでしたっけ?いや確かに与謝野家流にいえば「美しくない」のかもしれませんが、美しくないだけじゃ特捜部は動きませんよね?

資産の売上高への計上は、関連会社のライブドアマーケティング(LDM)などが株式交換名目で企業買収を行った際に、投資事業組合が取得した新株を売却した資金の一部を本体に還流させるなどの手口で行われていたと見られる。

「本体に還流」などといかにも怪しい行為であるかのような書き方をしていますが、要は株価が高いうちに関係会社株を現金化したってだけのことですよね。これも美しくはないかもしれませんが、「うまくEXITした」というのとどこが違うのか、私にはよく分かりません。

まあおそらく決定的な何かを特捜部はつかんだのでしょうが、それが何なのか。日経の記事からはまったく伝わってきません。もうちょっと何とかなりませんかね。

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ライブドアを強制捜査、関連会社が虚偽公表で株価操作か

ライブドアを強制捜査、関連会社が虚偽公表で株価操作か

インターネット関連企業「ライブドア」の関連会社が株価をつり上げるために虚偽の事実を公表した疑いがあるとして、東京地検特捜部は16日、証券取引等監視委員会と合同で、証券取引法違反(偽計取引、風説の流布)容疑で東京都港区の六本木ヒルズにあるライブドア本社や堀江貴文社長の自宅など関係先数カ所を家宅捜索した。

さらに、バリュー社は株価を上げるため、同年11月に出した決算短信で第3四半期の売上高、経常利益、当期純利益を水増しして虚偽を公表(風説の流布)した疑い。この際、インターネット上の広告事業が好調で、売り上げを伸ばしたなどと説明していた。


風説の流布?
「♪アイヤ~、アイヤ~」「よっ、サブちゃん」
・・・ってそれは「風雪ながれ旅」

(どーでもいい追記 1/19)

つかみがtoshiさんと見事にかぶってしまいました。同じ発想をした方がいらっしゃってうれしいです(笑)。

(どーでもいい追記終わり)


なんて、第3四半期決算で地雷を踏み続け、明らかにてんぱってます今日このごろ、皆さん、いかがお過ごしですか?(○っこのブログ風)

で、その第3四半期決算でライブドアが虚偽を公表した疑いがもたれています。

私の会社では(そして多くの日本の会社は)まさに第3四半期決算短信を作成しているところかと思います。「日本の、どこぞで景気がいいらしい」という最近の川柳はまさにわが社に当てはまるところであり、一本架空の仕訳をきって業績を背伸びして見せたい、という欲望にかられる環境にあります。

ええ、もちろんいけないことだとわかっています。人の道に外れた行為ですし、東証にばれようものなら、即座に監理ポスト行き。資金調達の芽を絶たれることになることは十分に承知しているつもりです。

ただ、それが「風説の流布」にあたるということは正直考えもしたことがありませんでした。証取法の正確なところは私の知る限りではないのですが、47thさんがおっしゃる

これらの法定開示書類の対象とならないけど市場に影響を及ぼすかも知れない情報については、従来は、取引所規則での適時開示義務と、インサイダー規制で間接的に開示が促されるという状況にあったんじゃないかと思います。

というのが実務的な作成者の感覚であります。決算短信をいたずらした場合、東証に怒られるという頭はあっても、検察の方々がずかずか土足で乗り込んでくるという感覚はなかったわけです(重ねて言います。もちろん悪いことだとはわかっています。ただ刑法犯になるという認識はなかったという意味です)

今回の場合、有報の虚偽記載という言葉は聞こえてきません(私が知らないだけかもしれませんが)。あくまで容疑は第3四半期の粉飾ということのようであり、年度決算は正しく表示されているということなのでしょう。有報の虚偽記載をするとどういうことになるかは昨年さんざん学習させていただきましたが、四半期決算短信で意図的なお化粧をすることも刑法犯になりうるのだったら、現在進んでいる四半期決算の法定化などしなくても十分な抑制効果があるような気がします。今からでも遅くない。なくならないかなぁ。


会計的な論点なんかははgrandeさんがまとめてくださってますんで、そちらを参照ください。相変わらず早くきれいにまとめられています。そちらをはじめ既にこの事件についてはたくさん書かれていますので、ここでは私の現在の仕事にからめた率直な感想を書かせていただきました。

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米企業 決算修正数 最高に(1/13 日経金融)

米企業の決算修正が急増している。米調査会社グラス・ルイスによると、二〇〇五年に決算の修正に踏み切った企業数は〇四年の約二倍になり、過去最多となった。規制・監督当局が企業に会計上の欠陥を指摘するケースや、規制強化に伴って企業が監査法人に決算の見直しを依頼する例が急増したためだ。

・・

これに伴い、財務諸表の正確度や監査の透明性向上に企業が機敏に対応するようになっている。米当局に決算の修正を要請される前に、監査法人が二重にチェックするケースも増えたという。

サーベンス・オクスリー法施行から、当局(すなわち証券取引委員会(SEC)のことかと思いますが)の調査が3年に1度の割合で入るといわれています。従来より格段に入る回数が増えているわけで、当然修正のケースは増えるでしょう。


ただ、それに伴って、「企業が監査法人に決算の見直しの依頼」って、いったいどういう依頼の仕方をするんですかね。

「あなた方の出した適正意見は信用できませんからもう一度監査してみてください」って依頼するんででしょうか?監査法人側は「いや、実は私たちも自信がないんでもう一回やって見ましょうか」ってそのオファーを受けるのでしょうか?なんか間抜けな会話。

そもそも、この「決算の見直し」とやらは、やはり「監査」なのでしょうか?同じ財務諸表を二度監査するというのも何か奇異な感じですが。じゃあ、「コンサル」なのでしょうか?それだったら監査人の独立性に引っかかりますよね。

ひょっとして二重のチェックって別の監査法人を使うんですか?それはバカ高いフィーと時間がかかりますよね。

というわけで、実態がよくわからないのでありました。

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宮崎・江平小学校吹奏楽部・半年の挑戦

14日、年末の出張中に痛めた足の治療へ、前日の泡盛の抜けない中、整形外科へ。私は単に近所だから行っているのに過ぎないのですが、有名な先生らしく、1時間半待ち、治療3分というのが常態の病院。

待ち時間は非常に退屈なので普段は読書などをしているのですが、泡盛でボーっとしていたため活字を見る気がせず、普段はほとんどみることのない、午前中のNHKなどを眺めていました。

すると、「宮崎・江平小学校吹奏楽部・半年の挑戦」というタイトルの番組が目に飛び込んできました。そして吹奏楽の音が耳に。そこかしこで書いていたかと思うのですが、私も吹奏楽部OB。ついつい目と耳がひきつけられていきます。

全校生徒が約100人でそのうち30人弱が吹奏楽部員であるという、この小学校。春に新入部員が入部してから、見事に地区のファンドフェスティバルで最優秀に輝くまでを描いた、まあよくあるお涙頂戴もん、といってしまえばそれまでなのですが・・・

まず、怖い女子の先輩に泣かされる男子部員の図。そうなんです、男女別の運動部や厳しい練習のない文化部とは異なり、吹奏楽部では怖い女子の先輩というのが常に存在します。その存在におびえながら男子吹奏楽部員は成長していくのです。

また、近所の高校の練習に参加し、自分たちにないものを自分たちで探っていくシーンもよかったです。彼らは「ベンチマーク」などという言葉などは絶対に知らないでしょうが、体で覚えて小学校を卒業することになります。

そして、スタンドプレーに走りがちなソリストが、先生に部の運営を任され、手探りながら後輩とコミュニケーションをとっていく姿が感動的。「部下に対する声かけ」ってやつですね。新米管理職の私などより、ずっと上司として頼りがいがあります。

このようなマネジメント体制を作り出していった先生がすごいのだと思います。年齢は書いていないのですが、私と同学年なことはあるページをみればわかります。教育現場だけにおいておくのはもったいない。ぜひ一度企業でマネジメントをやってみてください。

途中に3分の治療時間をはさみ(笑)、45分じっくり楽しませていただきました。
普段見ない時間にテレビを見るというのもたまにやってみるものですね。

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