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監査辞退の通知、港陽から受ける(2/11 日経)

ドリームインキュベータは十日、同社の会計監査を担当する港陽監査法人(横浜市)から八日付けで「(ライブドア事件の)捜査協力などに追われ、二〇〇六年三月期決算の監査業務を遂行できない」との通知を受けたと発表した。

同日会見した堀紘一社長は「あずさ監査法人など大手法人に監査を依頼したが、多忙などを理由にすべて断られた」と説明。「来週にも金融庁と公認会計士協会に大手監査法人の対応改善に向けた状況打開策を要請する」と述べた。

「監査法人問題」に関する記者会見のお知らせ

格好のネタということで、既にいろいろ書かれています(末尾参照)。
私からはそんなに付け加えることはないのですが、一点だけ。
重箱の隅をつつくような話かもしれませんが、ある意味本質かも。

各  位
株式会社ドリームインキュベータ
「監査法人問題」に関する記者会見のお知らせ

とはじめておいて、途中から

・・・私、堀紘一としては、・・・

となる件について。「私、堀紘一」って、あなた誰?

財務諸表を見ずとも、こういう「会社=俺」的感覚から内部統制環境を疑うに十分かと。

これでも誰か引き受けてくれますでしょうか?

(参考)
はたさんのところ
grandeさんのところ
あかさかさんのところ

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【読書】将棋の子 大崎善生

自分の中では高橋和女流二段の夫として有名な大崎氏。「パイロットフィッシュ」「アジアンタムブルー」は読んでいたが、将棋がらみの本は初めて。もともと「聖の青春」で有名となった方だが、村山聖のエピソードは多少将棋に関心があれば知っている話なので、あえて読むまでもないと思っていたためであろう。

加えて「パイロットフィッシュ」などの作品。春樹チルドレンの一員とも呼ばれているらしい彼の文体と「元将棋世界編集長」という肩書きがどうも一致しなかったのである。「将棋世界」は私のガキの頃の愛読雑誌。読んでいたわりには一向に強くならなかったものの、観戦記を読むのは好きだった。もっとも本書によると、大崎氏が将棋世界編集部に配属されたのは昭和59年。丁度私が読まなくなった頃から。私とはすれ違いのようである。

この作品にたまたま引っかかったのは、図書館の閉館時間ぎりぎりに窓口に行こうとしたらふと目に留まった。それだけのことである。最近「将棋」というキーワードに敏感だということもあるか。

そんな本書、自分の中では中倉彰子女流初段の夫として有名な(こんなんばっかり)中座真現五段の奇跡的な四段昇段シーンから始まる。まったくの他力本願での昇段。運命の女神が微笑んだ。そして同日、運命の女神に背かれた者が四人。愛達治、長田博道、渡辺恭位、瀬川晶司。その9年後、新たなドラマが生まれるが、そのようなことは当然作者も思いもよらぬことである。

この明暗を描いた後、旧知の仲でプロ棋士養成機関である奨励会を脱落した成田英二。彼の人生を中心に奨励会に絡むさまざまな人生のコラボレーションを描く。それは常に日当たりのいい高速道路の大渋滞を突っ走っていった羽生世代ではなく、高速道路から弾き飛ばされた数々の人生・・・

いや、単に弾き飛ばされているだけではない。司法書士となるもの、ブラジルから突然名が聞こえて来るもの。そして長い間底辺を這うも、立ち直りのきっかけを見せる成田。陳腐な言葉だが、人生いろいろ。

そして、彼らを優しく見つめる著者自身についても、幼少の頃の成田とのエピソードがあり、それに自らの人生をもからませる。そして成田との再会後将棋連盟退職。「将棋世界」では書かれることのなかった彼らの人生を書くために

大崎氏が将棋連盟に籍を置いた20年弱の期間。それはまたとない人間ウォッチの機会であったことを知る。「元将棋世界編集長」と「春樹チルドレン」のつながりの一端がやっと少し垣間見えたような気がした。

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