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上場企業 経営リスク2段階で表示(3/21) その2

前記事の続きです。

最後まで読んでさらにびっくりしたのですが

国際会計基準はリスク開示に二段階制をとっており、関連ルールをこれに合わせる。

すみません、本当なら初耳です。というわけで原文に当たってみました。

IAS1 para.2325 <3/25修正>
When preparing financial statements, management shall make an assessment of an entity’s ability to continue as a going concern. Financial statements shall be prepared on a going concern basis unless management either intends to liquidate the entity or to cease trading, or has no realistic alternative but to do so. When management is aware, in making its assessment, of material uncertainties related to events or conditions that may cast significant doubt upon the entity’s ability to continue as a going concern, those uncertainties shall be disclosed. When financial statements are not prepared on a going concern basis, that fact shall be disclosed, together with the basis on which the financial statements are prepared and the reason why the entity is not regarded as a going concern.

こう書いてあるだけなのですが、これが「2段階」なのでしょうか。確かに2段階といえば2段階なのですが、ここに書いてあるのは

・ 継続企業の前提に重要な疑義があるとき
・ 継続企業であることを前提としていないとき

の2段階です。通常継続企業の前提の開示といった場合は前者をさし、後者は言わばすでに逝ってしまった企業の開示です。これを2段階というのであれば、すでにわが国の開示は前者レベルで行われていますので、現在のままで十分ということになりませんかね。
(IFRSがらみの扱いについて、これ以外に何かあるのか、ご存知の方は教えていただければ幸いです)

ここまで読んで、記事の後段にある微妙な文章の重要性に気付いたのですが、

反面、実際に重大なリスクが発生しても、事業継続に問題がなければ、すぐに「注記」の記載を求めず、リスクの内容を開示するだけにする。

またこの「注記」と「内容の開示」の差がよく分からないのですが、要は早期段階の企業と、末期段階の企業を分けよう、という趣旨なのでしょうか?そうであるならば、この記事(というより制度改正の)趣旨はむしろこちらということになりそうですね。
この推測が正しいのであれば、監査人は二つトリガーを持つことになってしまいそうで、扱い方にまた苦慮するのではないでしょうか。

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