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【映画】男はつらいよ 寅次郎わが道を行く(第21作)

♪大きな口の木の実ナナ~

ってなわけで、今回のマドンナは松竹歌劇団(SKD)のメンバー、紅奈々子に扮する木の実ナナ。今はなきSKDのレビューを手軽に垣間見られることで貴重なものとなっているらしいです。SKDは木の実ナナさん以外本物のメンバーであり、そのシーン自体は楽しむことができました。しかしながら、同じ松竹ということもありどうしても映画、レビュー双方のてこ入れという側面が露となってしまっており、いまいちストーリーに入り込むことができなかったのが正直なところ。

そんな木の実ナナさん、恋と踊り、すなわち仕事の間で悩む女性を演じます。現代なら真っ先に両立、という発想が出てくると思いますが、当時ではそのような発想自体うかばないものであったのかもしれません。一旦は仕事を選んでしまい、その憂さを晴らすべく寅さん相手に「夜通し飲もう」とくだを巻きます。関係ない男を夜中まで飲みに付き合わせる性格はのちに五木ひろしを巻き込んで「居酒屋」に発展するわけですが、それはさておき、寅さんを家まで巻き込んでおきながら、窓の外で張り込みを続けるゴリさん、いや竜雷太扮する恋人隆をみるや、大雨のなか飛び出して行き、稲光の中でのキスシーンを寅さんに見せ付けてしまいます。稲光はややベタな気もしますが、寅さんの寂寥感との対比が心に残る美しいシーンではありました。

そして、武田鉄矢扮する留吉。「もてない男」を忠実に演じます。「幸福の黄色いハンカチ」で山田監督に抜擢されて直後の出演。今後映画の「刑事物語」やドラマ「101回目のプロポーズ」等このキャラをひっぱっていきます。ちなみに「金八先生」の開始はこの1年後。一発屋で終わると思われていた人を軌道に乗せた映画でもあります。

なお、この映画の背景にあるのはUFO。UFOが突然柴又にやってきて、乗組員である猿の源ちゃん(笑)が宇宙人である寅さんを迎えに来る冒頭の夢や、帝釈天の入口でUFOの振り付けをやっている子供たちに時代背景を感じます。源ちゃんとともに振り付けをやっている子供たちが私と同年代と思われます。そしてUFO、この単語自体はあまり使わないし、あまり騒がなくなっている、というのは単に私の感度が鈍っているからなのでしょうか。と思ってしらべたら、矢追純一さんのサイトが。まだ頑張っているんですね。明日はお花見だそうです(笑)。

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