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ASBJ退職給付委員会 積立状況をB/S計上へ(8/24 経営財務)


ああ、ついに来ましたか。

本記事によると2010年3月までには公開草案が出そう。

プロジェクトを2つに分けて、IFRSがまだどう転ぶか見えない論点は先送りするといういつものパターンのようです。どこまでを損益計算書で認識し、どこまでをいわゆるその他包括利益で認識するのかは現在議論中ですので、それについては様子見。ただし、B/Sの扱いについては積立状況をB/Sに計上するという方向が固まっているので、日本もそれに向かって歩き出すということなのでしょう。

積立状況をB/Sに計上するということは、単純に年金資産と退職給付債務の差額が退職給付引当金として計上されるということかと思います。いままでは差額全額を引き当て計上されておらず、何らかの形で「簿外債務」があることが認められていましたが、それが認められなくなるということです。税効果を加味すると約その6割が何らかの形で純資産の部に効いてきます。たとえP/Lに効かなくてもかなりの自己資本比率の下振れ要因であります。

というわけで、これで確定拠出年金への需要が再び高まるのでしょうか。
どんどん働きにくい時代に入っていきます。

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