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「財務諸表の表示に関する論点の整理」(3)

週末、自身とPCともに体調を崩してしまい。更新を怠ってしまいました。

さて、論点の最後として、
「中長期的に検討を行うことが適当」としている、「損益の段階別表示」「損益項目の性質別開示」「貸借対照表における流動固定区分と表示科目」についてですが、

「損益の段階別表示」とは、日本基準でいう「営業利益」「経常利益」「税引前損益」「当期利益」といった区分につき見直しが必要か否かということです。日本では「特別利益」「特別損失」というものがあり、「税引前損益」からこの特別損益を引いた値が「経常利益」ということになっています。このいわゆる「ケイツネ」が日本独特のものであるため、見直そうという気運が出てきているのですが、一方でIFRSにおいて財務諸表の表示プロジェクトが動いていますので、それが決まったらまねしよう改めて検討しましょう、というのがこの項目です。実際IFRSやUSGAAPではぬるい特別損益の計上は許されません。なんたって、9.11テロにかかる損を特別損失とみなさなかったのが米国ですから、その特別性のハードルがいかに高いかはイメージできるかと思います。

「損益項目の性質別開示」。売上に対応する費用を「労務費」「原材料費」「人件費」等の区分で開示すべきかどうか検討をしているようです。これも現在IFRSで議論中ですが、営業、投資、財務の各カテゴリー別に費用を機能別(売上原価、販売費、一般管理費等)に分解した上で、さらにそれを性質別に分解して表示する、という提案がなされています。こうなったらかなり大変そうですが、これも様子を見て検討しましょう、ということになっています。

「貸借対照表における流動固定区分と表示科目」、何をもって流動資産と固定資産を分けるのか、という話ですね。一応IAS1号には原則が示されていますが、日本の財務諸表等規則のように科目ごとに流動固定が指定されてるものではありません。まあ、でもそれほどは違わないよね、後で考えましょ、ということのようです。

そんなわけで、包括利益の表示以外はどうなるかよくわからない、といった論点整理でした。

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