「財務諸表の表示に関する論点の整理」
夏休みの宿題第2弾読了(8/14)。
が、もっと内容が濃いものかと思っていましたが、要はto doアイテムのうち急いでやらなきゃ乗り遅れるものと、まだIASBとFASBが考え中なので、洞ヶ峠を決め込もう、というカテゴリーに分けましょう、という話と見ました。
で、急いでやらなきゃないというものを明示しているのは「包括利益の表示」のみで、
「非継続事業の区分表示」は「将来キャッシュフローの予測に資する情報の改善に繋がるのであれば」検討しよう。「売却目的保有の非流動資産及び処分グループの貸借対照表における区分表示」も同じStatus。
「損益の段階別表示」「損益項目の性質別開示」「貸借対照表における流動固定区分と表示科目」については「中長期的に検討を行うことが適当」としています。
そんなこと言わんと、自らの見解を堂々と掲げて勝負して見い、と本当は言いたいのですが、そういう主戦論はすっかり最近影を潜めて現実的になってらっしゃいます。日本人としては淋しいですが、実務家としてはほっとしております(笑)。
そして、本文の後半は、昨年10月に公表された、IFRSのディスカッションペーパーのおさらいになっています。IFRSが目指す理想の財務諸表も掲げられています。個人的にはどう見てもわかりやすくなったとは思えませんし、作成の負担は格段に増えるのですが、これが投資家に有用な財務諸表なのだそうです。そんな何もかにも財務諸表の本表に織り込まなくてもいいと思うのですが。
というわけで、(気が向けば)つづく。
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