« March 22, 2009 - March 28, 2009 | Main | April 5, 2009 - April 11, 2009 »

【映画】男はつらいよ 寅次郎わが道を行く(第21作)

♪大きな口の木の実ナナ~

ってなわけで、今回のマドンナは松竹歌劇団(SKD)のメンバー、紅奈々子に扮する木の実ナナ。今はなきSKDのレビューを手軽に垣間見られることで貴重なものとなっているらしいです。SKDは木の実ナナさん以外本物のメンバーであり、そのシーン自体は楽しむことができました。しかしながら、同じ松竹ということもありどうしても映画、レビュー双方のてこ入れという側面が露となってしまっており、いまいちストーリーに入り込むことができなかったのが正直なところ。

そんな木の実ナナさん、恋と踊り、すなわち仕事の間で悩む女性を演じます。現代なら真っ先に両立、という発想が出てくると思いますが、当時ではそのような発想自体うかばないものであったのかもしれません。一旦は仕事を選んでしまい、その憂さを晴らすべく寅さん相手に「夜通し飲もう」とくだを巻きます。関係ない男を夜中まで飲みに付き合わせる性格はのちに五木ひろしを巻き込んで「居酒屋」に発展するわけですが、それはさておき、寅さんを家まで巻き込んでおきながら、窓の外で張り込みを続けるゴリさん、いや竜雷太扮する恋人隆をみるや、大雨のなか飛び出して行き、稲光の中でのキスシーンを寅さんに見せ付けてしまいます。稲光はややベタな気もしますが、寅さんの寂寥感との対比が心に残る美しいシーンではありました。

そして、武田鉄矢扮する留吉。「もてない男」を忠実に演じます。「幸福の黄色いハンカチ」で山田監督に抜擢されて直後の出演。今後映画の「刑事物語」やドラマ「101回目のプロポーズ」等このキャラをひっぱっていきます。ちなみに「金八先生」の開始はこの1年後。一発屋で終わると思われていた人を軌道に乗せた映画でもあります。

なお、この映画の背景にあるのはUFO。UFOが突然柴又にやってきて、乗組員である猿の源ちゃん(笑)が宇宙人である寅さんを迎えに来る冒頭の夢や、帝釈天の入口でUFOの振り付けをやっている子供たちに時代背景を感じます。源ちゃんとともに振り付けをやっている子供たちが私と同年代と思われます。そしてUFO、この単語自体はあまり使わないし、あまり騒がなくなっている、というのは単に私の感度が鈍っているからなのでしょうか。と思ってしらべたら、矢追純一さんのサイトが。まだ頑張っているんですね。明日はお花見だそうです(笑)。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

内部統制報告制度に関するQ&A(追加分)

「内部統制報告制度に関するQ&A」の再追加について

やっと出ましたね。例文が。期末日過ぎてからでいいのか、って気はしますが。

というわけで以下内部統制報告書のテンプレ。著作権フリー(笑)

---
1【財務報告に係る内部統制の基本的枠組みに関する事項】
 代表取締役社長××××及び取締役副社長××××は、当社の財務報告に係る内部統制の整備及び運用に責任を有しており、企業会計審議会の公表した「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準の設定について(意見書)」に示されている内部統制の基本的枠組みに準拠して財務報告に係る内部統制を整備及び運用している。
 なお、内部統制は、内部統制の各基本的要素が有機的に結びつき、一体となって機能することで、その目的を合理的な範囲で達成しようとするものである。このため、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある。

2【評価の範囲、基準日及び評価手続に関する事項】

財務報告に係る内部統制の評価は、当事業年度の末日である平成 2×年3月 31日を基準日として行われており、評価に当たっては、一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠した。
 本評価においては、連結ベースでの財務報告全体に重要な影響を及ぼす内部統制(全社的な内部統制)の評価を行った上で、その結果を踏まえて、評価対象とする業務プロセスを選定している。当該業務プロセスの評価においては、選定された業務プロセスを分析した上で、財務報告の信頼性に重要な影響を及ぼす統制上の要点を識別し、当該統制上の要点について整備及び運用状況を評価することによって、内部統制の有効性に関する評価を行った。
財務報告に係る内部統制の評価の範囲は、会社並びに連結子会社及び持分法適用会社について、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性の観点から必要な範囲を決定した。財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性は、金額的及び質的影響の重要性を考慮して決定しており、会社及び連結子会社×社を対象として行った全社的な内部統制の評価結果を踏まえ、業務プロセスに係る内部統制の評価範囲を合理的に決定した。なお、連結子会社×社及び持分法適用関連会社×社については、金額的及び質的重要性の観点から僅少であると判断し、全社的な内部統制の評価範囲に含めていない。
 業務プロセスに係る内部統制の評価範囲については、各事業拠点の前連結会計年度の売上高(連結会社間取引消去後)の金額が高い拠点から合算していき、前連結会計年度の連結売上高の概ね2/3に達している 5事業拠点を「重要な事業拠点」とした。選定した重要な事業拠点においては、企業の事業目的に大きく関わる勘定科目として売上高、売掛金及び棚卸資産に至る業務プロセスを評価の対象とした。さらに、選定した重要な事業拠点にかかわらず、それ以外の事業拠点をも含めた範囲について、重要な虚偽記載の発生可能性が高く、見積りや予測を伴う重要な勘定科目に係る業務プロセスやリスクが大きい取引を行っている事業又は業務に係る業務プロセスを財務報告への影響を勘案して重要性の大きい業務プロセスとして評価対象に追加している。

3【評価結果に関する事項】
上記の評価の結果、当事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る
内部統制は有効であると判断した。

4【付記事項】
該当事項なし

(例)
事業年度の末日後、アジア地域における販売強化策の一環として、×社
を買収し、連結子会社とした。この買収は、翌期以降の当社の財務報告に
係る内部統制の有効性の評価に重要な影響を及ぼす可能性がある。

評価結果に関する事項に記載された重要な欠陥を是正するために、事業
年度の末日後、リース事業部に営業担当取締役直轄のプロジェクトチーム
を設置した。同プロジェクトチーム主導で、リース事業部において契約内
容の検討及び承認手続に係る新たな業務フローを整備及び運用し、内部統
制報告書提出日までに当該是正後の内部統制の整備及び運用状況の評価
を行った。評価の結果、内部統制報告書提出日において、リース事業部に
おける適正な収益計上に必要な契約内容の検討及び承認手続に係る内部
統制は有効であると判断した。

5【特記事項】
該当事項なし

| | Comments (0) | TrackBack (0)

あ、ども。はじめまして

前身「ある米国公認会計士の鎌倉からロンドへの道」休止からほぼ2年。
休止の理由でありました息子の中学受験も無事終わり、その後の腑抜け期間も1年となりました。
なんかまたいろいろ書きたくなったものの、続くかどうか分からないので、こっそりとUPしてきました。

「IFRSはつらいよ」
文字通りの意味ですが、現在仕事以外では川崎での「男はつらいよ」の毎週上映にはまっておりまして、
そのネタも含め、書いて行きたいと思っております。

おかげさまで、過去のログにいろいろ会計のキーワードがちりばめられており、今話題のIFRSとセットで検索する方が多いようで、休止前とあまりかわらないアクセス数をキープしています(知れている数値ですが)

といってもこれから2か月は決算のピークにあたり、継続できるかどうかむしろ今後のほうが難しいのですが・・・

てなわけで、今後ともごひいきに願います。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

IASB seeks comments on a proposed new standard on income tax accounting

IASB seeks comments on a proposed new standard on income tax accounting

The International Accounting Standards Board (IASB) today published for public comment an exposure draft of a proposed new standard on the accounting for income tax. If adopted, the standard would replace the existing requirements in IAS 12 Income Taxes.

IAS12号「法人所得税」を全面的に改訂する公開草案が公表されました。

The proposed standard retains the basic approach to accounting for income tax, known as the temporary difference approach. The objective of that approach is to recognise now the future tax consequences of past events and transactions, rather than waiting until the tax is payable. Although the proposed standard retains the same principle, the IASB proposes to remove most of the exceptions in IAS 12, to simplify the accounting and strengthen the principle in the standard. In addition, the IASB proposes a changed structure for the standard that will make it easier to use.

いわゆる「一時差異アプローチ」というものは変えずに、例外を極力排除し、シンプルな原則どおりの会計処理にして、使いやすくした、ということのようです。

といいつつ、もともとのプロジェクトの目的がUSGAAPとのコンバージェンスですので、おのずと米国基準寄りの提案がなされているといえます。

例えば

a proposal to recognise deferred tax assets in full, less, if applicable,a valuation allowance to reduce the net carrying amount to the highest amount that is more likely than not to be realisable against taxable profit. This approach replaces the existing single-step recognition of the portion of a deferred tax asset for which realisation is probable.

税金資産の回収可能性が乏しいとき、従来のIASではもともと税金資産を認識しませんでしたが、今後は一旦税金資産を認識した後に、評価性引当金(valuation allowance)を計上することにより税金資産の純額を減少させようというものです。これなども米国のアプローチに沿ったものといえましょう。

また

a proposal that current and deferred tax assets and liabilities should be measured using the probability-weighted average amounts of possible outcomes assuming that the tax authorities will examine the amounts reported to them by the entity and have full knowledge of all relevant information. IAS 12 is silent on the treatment of uncertainty over tax amounts

税務当局が認めるかどうか分からない不確実な税務ポジションに対しての扱いを新たに定めたということで、これは2年ほど前に発行した米国基準FIN48に対応したものと思われます(アプローチは若干違うようですが)。これなどが日本でも適用になると、税務当局の判断確率を考慮して税金資産の額を計上しなければならず、実務的にかなり面倒なことが予想されます。とくに税務における係争を抱えている会社には影響があるのではないでしょうか。

まだ重要な改訂点すら全て読み込めていませんが、取り急ぎ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

IFRSと会社法計算規定

旬刊経理情報(2009/4/1)に「IFRS適用に伴う会社法計算規定の論点分析」というあずさ監査法人前田さんの議論が紹介されています。なんとも気が早い、とも思うのですが、いずれは考えなければならない問題ですので、ここで思いつくアイテムを1回整理しておくのは有意義なことではないかと思います。

会社法計算書類の世界と、金商法財務諸表の世界の距離感はだいぶ狭まり、会社法での計算の規定は多くを金商法の世界に委ねています。また、その一方で、計算書類規則では

第百二十六条  損益計算書等には、包括利益に関する事項を表示することができる。

日本の会計基準では取り入れられていない「包括利益」に関する条文をいち早く取り込んでしまう、というコンバージェンスプロジェクトも真っ青のずいぶん大胆なことをしでかしています。このあたりの調整が今後どうなるか注目しています。

前田稿では、以下に分けて論点整理をしています(番号は引用者が付加)
① 連結計算書類への影響
② 計算書類への影響
③ 過年度遡及修正
④ 負債と資本の区分
⑤ 財務諸表の表示

①②について、IFRSの強制適用であればまだしも、任意適用であれば当然配慮が必要となってきます。金商法に基づく連結財務諸表は不要でも会社法に基づく連結計算書類のみ日本基準で作成したものが必要となると、コストの関係から任意適用へのインセンティブがそがれることが確実です。現在米国基準適用の会社については、会社計算規則において一定の配慮がされているので、IFRSについても同様の配慮が必要になってくるでしょう。また、分配可能額の算定についても連結配当規制を適用している会社について同様の配慮が必要となってくるでしょう。

③④⑤については各論の話です。過年度遡及修正については、わが国でも公開草案がじき公表されるとのことですが、単年度の計算書類について毎年株主総会が承認する、という発想から来ている会社法にしてみれば、過去の計算書類を総会を通さないで修正するという手続きはそもそも相容れないものと考えられます。過年度に誤りがあった計算書類であればともかく、会計方針の変更や会計基準の制定により過年度修正が起きた場合は、誤りがない計算書類を修正するということになりますので、その辺の理論構成が難しくなってくるものと思われます。
負債と資本の区別については、現在IFRSから予備的見解が出ています。ここでは「基本所有アプローチ」という概念が提唱されています。これは最終的に残った残余財産に対する請求権の有無により負債と資本の区別をしようというものです。これによると、新株予約権などは、残余財産に対する請求権を伴わないので負債と判断されます。ストックオプションは負債か資本かあるいは中間項目かといったことでずいぶんもめた挙句に、「株主資本」と「純資産」を区別するという独自の形式を採用したわが国にとってはまた大きな方向転換を迫られる内容です。これは会社法だけの問題ではありませんが。
財務諸表の表示については、現状においても上記の包括利益の扱いなど、会社法上不明確なところがあることに加え、これも現在公表されている予備的見解ではいろいろと過激な提案が行われており、こちらの対応も迫られるということです。まあこれも会社法に限った問題ではありませんが。

最後に筆者は上場企業のディスクロージャー制度についての私見ということで結んでいます。はっきりと筆者は述べてはいませんが、ひと言で言えば「制度を統一してくれ」ということに尽きるかと思います。かなり歩み寄ったとはいえ、会社法と金商法といった二重の開示制度があるのは実務にとって負担であるのは明らかで、情報利用者によるニーズがそれほどあるのかどうか、IFRSの導入を契機として、ぜひ検討していただきたい項目であると思います。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

【映画】男はつらいよ 寅次郎と殿様(第19作)

3/29 川崎チネチッタ

冷静に考えればこれはネタ切れが見えてきた作品とも言えます。冒頭の「鯉のぼり騒動」はいつぞやの「ピアノ騒動」の焼きなおしだし、頑固爺さんに寅さんが妙に気に入られるというのは、博の父との絡みなどでおなじみ。そして、父と娘の愛憎というのは吉永小百合の歌子さんの時を思い出させます。こちらは義父と嫁ですが。

そういう二番煎じがそこかしこで見られるのですが、それをリメイクだと考えると、古い皮袋に、昭和の名優である嵐寛寿郎さん演じる殿様と、曲者三木のり平さん演じる執事が新しい酒を注いだと言えましょう。彼らの大げさな演技が決してすべることなく、同じように変人である寅さんとの相性も抜群で、上質なコメディーの名品に仕上がっているように思えます。

ただ、そのコメディー色が強すぎたため、真野響子さん演じるマドンナの個性が薄いものになってしまい、寅さんの失恋物語も随分と淡白なものになってしまっています。まあここ2回がリリーさん(浅岡ルリ子)とぼたんさん(大地喜和子さん)という強烈なマドンナであったので、正統な清楚な美女路線に戻ったともいえるのですが。

あと、前回見た第17作もそうだったのですが、冒頭の歌で3番が流れています。

「当てもないのにあるよな素振り・・・(忘れた)・・・止めに来るかとあと振り返りゃ、誰も来ないで汽車が来る。男の人生一人旅、泣くな嘆くな、泣くな嘆くな影法師、影法師」

この3番、存在自体を知らなく、カラオケにも(確か)なかったと思うのですが、なかなか良い詞ですね・・・

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« March 22, 2009 - March 28, 2009 | Main | April 5, 2009 - April 11, 2009 »