« Trustees seek public comment on the future strategy of the IFRS Foundation | Main | ゴールドマン・サックス研究~世界経済崩壊の真相~(文春新書) »

アジア・オセアニア会計基準設定主体グループのウェブサイト

アジア・オセアニア会計基準設定主体グループのウェブサイト


アジア・オセアニア会計基準設定主体グループ(AOSSG)は、メンバー間の
効果的かつ効率的なコミュニケーションを可能とするとともに、アジア・オセ
アニア地域の外部関係者のAOSSG に対する認知度を高めること等を目的とし
て、第2 回年次会合でウェブサイトを立ち上げることに合意した。AOSSG は、
財務報告の関係者が定期的に本サイトを閲覧することを歓迎する(リンク先:
http://www.aossg.org/index.php)。

AOSSGがウェブサイトを立ち上げたというASBJのプレスリリース。そもそもAOSSGとは何かということなのですが、アジアおよびオセアニアの会計基準設定主体の集まりで、昨年に発足しております。昨年の時は全く気にしていなかったのですが(笑)、本年になって今回の議長がASBJの西川委員長であること、そしてIASBのサテライトオフィスが東京になりそうだ、というニュースと相まって、今後注目しておいたほうがよさそうな気がします。

AOSSGの歴史をたどってみますと(といってもかなり少ない)

準備会合(2009/4 北京)


このような点に鑑み、参加者は、当該地域におけるIFRSの採用やコンバージェンスを促進し、一組の単一の高品質なグローバルな会計基準を設定するためのIASBの取り組みを支援し、当該地域のそれぞれの国・管轄地域の立場とIFRSの開発への参画を調整し、当該地域における財務報告基準の整合性と比較可能性を改善し、管轄地域の公益のために財務報告の品質を向上させるため、アジア・オセアニア基準設定主体グループ(AOSSG)の設立に関連する論点を議論した。参加者は、AOSSGをできるだけ早期に設立することで合意した。

第1回会議(2009/11 クアラルンプール)


AOSSGメンバー国 はまた、AOSSGの4つの目的を定めた覚書(MOU)を採択した。その目的とは、以下のとおりである。
(a) 当地域の各国による国際財務報告基準(IFRS)の採用及びIFRSとのコンバージェンスを促進すること
(b) 当地域の各国によるIFRSの整合的な適用を促進すること
(c) 国際会計基準審議会(IASB)の専門的活動に対する当地域からの意見を調整すること
(d) 当地域の財務報告の品質改善のため、政府や規制当局、他の地域組織や国際機関と協力すること

第 2 回会議(2010/9 東京)


第 2 回AOSSG 会議における議論の概要
1. 連結 WG
2. 排出量取引 WG
3. 公正価値測定
4. 金融商品
5. 財務諸表表示
6. 保険
7. イスラム金融
8. リース

中でも「イスラム金融」というのが注目ですな。アジアの独自性が発揮できる項目かと思いますので。

ただ、次の会合が2011年の11月という悠長なことを言っています。まあそれぞれのワーキンググループの事務方は会合を重ねていくのでしょうが、アピール力としてはどうなのか。

ともあれウェブサイトを公開し、意見発信をしていく姿勢を鮮明にしたことは注目に価するかと思いますので、今後ともフォローをしていきたいと思っています。

|

« Trustees seek public comment on the future strategy of the IFRS Foundation | Main | ゴールドマン・サックス研究~世界経済崩壊の真相~(文春新書) »

IFRS」カテゴリの記事

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference アジア・オセアニア会計基準設定主体グループのウェブサイト:

« Trustees seek public comment on the future strategy of the IFRS Foundation | Main | ゴールドマン・サックス研究~世界経済崩壊の真相~(文春新書) »