Trustees seek public comment on the future strategy of the IFRS Foundation
Trustees seek public comment on the future strategy of the IFRS Foundation
The Trustees of the IFRS Foundation, the oversight body of the International Accounting Standards Board (IASB), today published a first-stage consultation document designed to solicit input on the strategy of the IFRS Foundation as it enters its second decade. The Trustees initiated this review as a result of the second Constitution Review that was completed earlier this year.
IFRS財団の評議員(Trustee)が、今後10年間の戦略についてのコメントを求めるために、質問文書(consultation document 定訳ありますか?)を公表したとのこと。
もともと評議員の方々は、憲章の改訂作業に携わっていたわけですが、その過程において、今後の戦略につき利害関係者からコメントをとることについて決議したという経緯があるようです。IASBが前身のIASCから設立されてから10年。この間に100以上の国々で受け入れられているということを成果として、さらに今後の10年間で”a single high-quality globally accepted set of accounting standards”という究極の目標と成果をどのように結びつけていくかという戦略策定の参考にしたい、ということのようです。この目標自体に疑念を呈する方もいらっしゃるでしょうが、憲章(Constitution)で決まっておりますので(para.2)それはもう所与のものであります。
で、質問内容ですが、次の5つの大問に対して8項目の小問からなっています。
Mission: How should the organisation best define the public interest to which it is committed?
“public interest”についてどのように定義すればよいのか。
特に、金融危機に際して会計基準の要求と金融安定化等の政策要請の間に差があることが浮かび上がってきたことからの論点のようです。
Governance: how should the organisation best balance independence with accountability?
現在のMonitoring Board、IFRS Foundation, IASBのバランスがこれでいいのか。そして各国の当局の関与がこのレベルでいいのか、ということについて意見を求めています。各国での採用が進む反面、curve-out付の採用という側面もあることから、そのあたりの論点も興味があります。
Process: how should the organisation best ensure that its standards are high quality, meet the requirements of a well functioning capital market and are implemented consistently across the world?
今の基準設定プロセスが現在のままでいいのかという問題提起。とくに、世界的な適用の一貫性について、もっとIASBが関与すべきなのかどうかについて意見を求めています。
Financing: how should the organisation best ensure forms of financing that permit it to operate effectively and efficiently?
効果的および効率的な資金調達の方法につき意見を求めています。
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