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まずなにか書いてみよう~『チ。』にインスパイアされて

本記事はゆる会計Advent Calendar 2024への投稿となります。ゆる会計なのでゆるく引き受けてしまったら、直前でこれでもかとばかり密度の濃い作品を浴びせかけられて激しく後悔しております。何かを引き受けるには適切な懐疑心をもって行うことの重要性を改めて噛み締めています。

 

魚豊さんの『チ。-地球の運動について-』をご覧になっている方はいらっしゃいますでしょうか。界隈では3年前に話題になった漫画らしいのですが、漫画界に疎い私は本年になってNHKのアニメ化により初めて知った情弱です。

 

とはいえ、そんな熱烈に観ていたわけではないのですが、とある回の台詞がちょうどブログのネタを探していた私にビビビッと来た(死語)のでした    




(加工処理ご容赦ください…)

原文は「文字はまるで奇跡ですよ(中略)でも…本当に文字はスゴイんです、あれが使えると時間と場所を超越できる。200年前の情報に涙が流れることも、1000年前の噂話で笑うこともある。そんなの信じられますか?私達の人生はどうしようもなくこの時代に閉じ込められてる。だけど文字を読むときだけはかつていた偉人たちが私に向かって口を開いてくれる。その一瞬この時代から抜け出せる。文字になった思考はこの世に残って、ずっと未来の誰かを動かすことだってある。そんなのまるで…奇跡じゃないですか。」です。

1.時間と場所を超越できる

実はアドベントカレンダーの仕組みがよくわかってなくて、書くスペースがどこかにあるものかと思っていましたら、よく読むと場所は自力調達とこと。noteのアカウントはありますが投稿数ゼロのところに書くのもみっともない。あとはここしか…ということで、すっかり錆びついた鍵を探し出してきて、開かずの扉を開きました。

最終投稿2013年ですか。トモスズキさんは後に岸田政権の新しい資本主義をサポートする書籍を出されていますが、そもそも新しい資本主義も岸田さんもどこかへ行ってしまいましたね。

しかしまあ過去ログを改めて読み返してみるとまあ好き勝手にイキっておりますなあ。他人が大沢たかおの笑顔(画像略)で観ていると思うと余計恥ずかしい。でもそういう過去の自分の時代感と向き合える。いまなら画像や動画でできるしそのほうがシンプルなのかもしれませんが、学習曲線の傾きがすっかり水平線になってしまった自分みたいな年齢と境遇の者にとって、かつて自分が考えていた思考をたどるのはやはり文字が一番のような気がします(老害)。若気の至りを記録しておくことは将来の自分と対話することでもあるのです。

2.200年前の情報

歴史から学べるのはもちろん文字があるからですが、これは当たり前の話なので割愛しますね。

3.口を開いてくれる偉人たち

普通に暮らしていても偉人(注:ここでは生きている人を前提としています)が自分に向かって口を開いてくれることはなかなかないのですが、自分の文章が公開されていればそれが縁でコミュニケーションが始まるのは実際にあり得ることです。今考えれば錚々たる方々の当時のブログにトラックバック(死語)していたことが恥ずかしいです。

もちろんそのためには、ある程度相手にしてもらえる文章を書くことが必要になって来るのですが、そのへんの機敏はまず書くことを積み重ねることでついてきます。となれば書き始めるしかないですよね。 

4.未来を動かす

最近でも何らかのキーワードで検索すると10年以上前の自分のブログが引っかかることがあり、なんとも懐かしい気持ちになることがあるのですが、ということは見知らぬ誰かが昔の自分の文章を検索して行動を変えることがある、すなわち未来を動かしていることになります。どうしよう、いまさらびくびくして来た。本当に奇跡かもしれない。まして今この時代。自分の書いたものは生成AIに食われて未来の人間を新たな形で動かすことになるのです。

5.そして奇跡

なんて、「チ。」に煽られて文字による媒体について書いてきましたが、さっきも書いた通り音声でも動画でもいいのかもしれません。会計アドカレ参加者みたいに一万字を超える文章をすらすら書いてしまう変態はごく少数で、私含め幼少時から作文が苦手な人が多いことも知っています。しかし、いやだからこそここは文字にこだわりたい。ヨレンタにインスパイアされたオクジーの如く、少しずつでも文字を書いてくれる人が増えるといいなと思いながら書いています。そして書いていて感じたのは書く習慣が減ってかつ齢を重ねると、本当に書けなくなってきます。若くして会計系に携わる方々、まず記録してアーカイブすることから始めてはいかがでしょう(着地)。

 

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