・本稿は2025年会計系アドベントカレンダー12/8分記事です。
・本稿のタイトルは趣旨に鑑み某AIで作成しました。さすがAI、こんなインプレ稼ぎの薄っぺらい商材屋みたいなタイトル、人間の私では思いつきません。
・もともとはゆる会計アドベントカレンダー2025用に書き始めた記事でしたが、文字を減らせなくなったためこちらに格上げしたものです。ゆるい気持ちで接していただけると助かります。
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CIA合格しました(2025年3月)。7月までに受からないと新シラバスになってしまいますのでホッとしました。
そもそもここに来る方は、CIAといっても諜報機関ではないことはご存知かと思います。米国公認内部監査人(Certified Internal Auditor)のことです。
受験動機
受験した動機ですか?ぶっちゃけた話、年齢です。
財務会計畑一筋数十年、某JTCでそれなりのポストまでは来ました。でも年齢や能力、周りの環境を考えると、これ以上のプロモーションは望めない。このままでは年収維持も難しい。年収が維持できないと推しに会いに行けない、推しに会いに行けないと生きていけない……と考えたとき、生きるためにもう一本なにかが必要だと思ったんです。
JTCあるあるですが、ある程度経理ができる人間はそれなりの年齢に達すると内部監査部門にというルートが厳然と存在しております。そのルートに乗った場合CIAを持っておけば何かと便利という打算です。
幸か不幸か私はその後子会社の経理部門でのポストを得て、いまだ内部監査の仕事はしておりませんが、いずれ口を糊する手段として必要になるのではないか。数十年前USCPAを受けた時なにか役に立ちそうな気がするというこの直感、これをまた信じました。
そして何より、年齢的に記憶力や理解力の衰えが顕著になってきたこと、管理職も長くなって仕事は経験で回せるようになった分新たなインプットが不足してきたこと、そしてそのインプット力が明らかに落ちていて「脳の訓練」が必要だと感じていたこと、そんなことも背景にあります。
受験時スペック
- 年齢:あらかん
- スキル:USCPA全科目合格(25年前。当時は筆記試験なのでCBT形式は未経験)
- 職務経験:財務会計ひとすじ数十年ですが、数十年やってりゃJ-SOX含めコンプラガバナンス系に触ることもありますよね、という状態
- HbA1c:最高8.5(わかる人だけわかればいいです。集中力のコントロールが難しいんです)
受験スケジュール
某CtoCマーケットプレイスの記録を見るとPart1のMCを買ったのが2024年1月、合格したのが2024年6月。Part2はそれぞれその1か月後だったようです(記憶が定かではない。記録が残る取引はこういう時助かりますね)。日本の内部監査協会に入会申し込み(注:受験料が安くなるのです)をしたのも2024年1月のようなので、本気で受験を意識したのはこの頃のようです。
こうしてみるとめっちゃ短期間で合格したようにも見えますが、先にも書いた通り基本書はそれ以前に入手しており、掲載されている問題を解いたりもしていた(正答率は惨憺たるものでしたが)ので、実際にかかった期間はもっと長いです。だらだらやっていたのが、CIA試験のシラバスの変更と自分の残り時間を意識して尻に火がついてからの期間が上記の期間と考えてもらえればいいかと思います。
使った教材
CIA(公認内部監査人)合格へのパスポート
アビタス元経営者の宣伝本ですが、試験の全体像を掴むには良い本です。USCPA取得者からすれば、まあこれくらいだったらなんとかなるかもしれない、という錯覚(これ大事)を得るための本です(笑)
公認内部監査人資格認定試験対応 内部監査基本テキスト〈第4版〉
試験範囲を網羅した本です。正直、使いやすいともわかりやすいとも思いませんが、類書がほぼないので使わざるを得ません。持ち歩くには分厚いので、著者に失礼と思いながらも章ごとにバラバラにして持ち歩いて使ってました。(以下「基本書」とします)
Abitus CIAコース MCカード ver9.0
PartⅠ2冊、PartⅡ2冊、PartⅢ4冊 計8冊
非売品ですが某CtoCマーケットプレイスで入手しました。書き込みがやたらとあり(ただし問題文にはなし)一部剥がれかけた中古の代物が12,000円でしたが、当時新品30,000円前後で出回っていたので飛びついてしまいましたが、これなしでは合格できませんでした。使い方は後ほど。なお入手したのはMCだけでテキスト本体は入手しませんでした。特段のポリシーではなく、単なる節約です。(以下「MC」とします)
公認内部監査人(CIA)試験対策Webアプリ
https://cfo-navi.com/cia-app/
これも問題練習用です。スマホアプリなのでどこでもできるという利点がありますが、5,000円/月のサブスクですので、勉強が長期間に渡ると地味に効いてきます。期間をうまく限定して使えればいいかと思います。
勉強法(Part1・Part2)
本気ではない頃は最初に挙げた2冊をぱらぱら眺めるだけでしたが、当然それでは何も身につきませんでした。特にこの年齢になると、ただ読むだけでは記憶に残らないんです。 若い頃との違いをひしひしと感じました。
ざっくりいうとPart1、Part2は内部監査の理論と実践、Part3は監査をする上での一般知識といったものです。どちらを先にやったほうがいいかは諸説あるようですが、監査とは何なのかを叩き込まれるPart1、Part2を同時進行で進めていくのが効率良いと思います。
Part1、2はIIA(The Institute of Internal Auditors:内部監査人協会)の基準書に始まり、基準書で終わるというのが定石です。まずは基本書の巻末にある基準書をものにすることから始めました。が、そもそもとっつきにくい英語で書いてあるものを、とっつきにくい日本語で翻訳しているので、何を言っているのかはよくわかりません。長年経理やっててJ-SOXに携わってた人間でもそうなのだから、多分初学者は面食らうでしょうね。まずは理解よりは体に叩き込むことにしました。
でも、ただ読んでいるだけでは全く頭に入らない。この年齢になると(しつこい)、ただ読んでいるだけでは全く染み込みません。こういうのは受験のときから問題集形式でしか覚えられなかった私の特性かもしれません。
生成AIを活用した問題集作成
ここで救世主が現れます。生成AI。大学受験の頃やUSCPA受験の時より遥かに進化したIT環境。年齢のことはこれでカバーできたのかなと思ってます。
【準備フェーズ】問題データの作成
私のメインの使い方は下記のとおりです。
- 基準書をテキスト化(IIAのウェブサイトから入手可能)してExcelのA列に入力
- キーワードとなる単語を記号化([B]、[C]など)し、B列以降に正解を配置
例:
内部監査の使命
内部監査の使命は、[B]で[C]な、[D]、[E]および[F]を提供することにより、組織体の[G]を高め、[H]することである。 |
リスク・ベース |
客観的 |
アシュアランス |
助言 |
洞察 |
価値 |
保全 |
どの単語を穴埋め対象にすべきかはあまり深く考えませんでした。目的としては単語の暗記というよりは、目で追うだけでは頭に入りにくくなったおじさんが、目と手と両方使って理解しようとしたということに近く、文章を読んで理解するために穴埋め問題集の形式をとったという感じです。
【実装フェーズ】AIによる学習システムの構築
あとは生成AIにお任せです。
古い話なのでプロンプトは残っていないのですが、「A列の文字列を問題文として表示し、[B]以降の値を入力させてB列以降の解答と照合、正解ならTrue、誤答ならFalseを表示するVBAを作成してください」そんな漢字でした。
その後、何度もプロンプトを改良していきました。私のプログラミング能力では表現しきれない部分は、AIに頼りながら直接修正。最終的には以下のような機能を実装しました:
- 1回間違えた問題には黄色マーク
- 2回以上間違えた問題には赤色マーク
- 正解したら色を解除
-
これにより、苦手な項目を効率的に復習できるようになりました。
またMCの解説や基本書の記載が理解できないこともしょっちゅうです。その場合も生成AIを頼りました。問題文と選択肢をそのままぶっ込んでAIに解かせてその解説を読むのもまた勉強になります。
ただAIは常識人なので、CIAの変態的な選択肢に対応できずに誤答を出すことも稀によくあります。(ただ正答率は上がっていったような気がしますのでAI自体どんどん進歩してるのかと思います)が、誤答を読むことも勉強になります。
【運用フェーズ】日常的な学習サイクル
このEXCELファイルをクラウドに突っ込んでおけば、家からでも職場からでもアクセスできます(本当はスマホやiPadでもアクセスできるようにしたかったんですが…VBAだったもので…このへんがわいの限界…)。
最初はIIAの基準書を問題集化してMCを解いていったのですが、それだけでは解けませんので、解けなかった問題の解説文や、基本書の該当部分などを同じようにワークシートに突っ込んでいき問題集化していきました。こうして何周かしているうちに、9割くらいの正解率になります。
穴埋め問題の形式をとることで、受動的な読書が能動的な学習に変わる。これは私の学習スタイルかもしれませんが、年齢を重ねるほど、この「手を動かす」プロセスが重要になると実感しました。この時代に勉強できてよかったと思います。
勉強法(Part3)
ビジネス理論・IT分野
Part2までは2024年7月までに合格しましたが、Part3は2025年3月でした。この間人事異動があり、予想より長く経理のポジションをいただけることになり、やや監査へのモチベーションが弱くなったことに加えて、仕事でいろいろあり心身ともに疲れてしまっていたことなどがあります。
Part3はシラバスを見ていただければわかるのですが、非常に範囲が広く、真面目にそれぞれの分野の基礎から学んで理解して問題を解けるようになる、というプロセスを踏んでいては膨大な時間がかかってしまいます。結局、頻出分野の暗記という手段を取らざるを得ず、私にとってはやや退屈な作業でした。いやビジネス理論やIT会計の各論を学ぶPart3の方が楽しいと言われる方もいらっしゃいますが、個人的には監査とはこういうものだと学んでいる時間の方が好きでした(役に立つかは別問題ですが)。
とはいえ私の問題集の勉強法ではやることはあまり変わりません。目的が若干暗記寄りになるだけです。ビジネス理論やITはこれでなんとか乗り切りました。補助的にITパスポートの参考書やオンライン問題集を併用しましたが、役には立つものの、スコープも目的も違う感じなのであまりそちらにのめり込まない方がいいかもしれないです。
会計科目の注意点
さて、ビジネス理論やITのあと残ってるのはなんでしたっけ?ああ会計ですね笑。回答できて当然(というと偉そうですが単に手が回ってなかった)の感覚でぶっつけで問題を解いたら7割程度しか解けずかなり焦りました。
原因は原価計算の基本的なところを結構忘れていたり、英語の直訳がトンチキだったり、設問の設定が経理側からするとかなり甘く「その回答を引き出したいならその質問はおかしい」という問題が結構多かったことだと思ってます。合格するにはそういった問題形式に慣れる必要がありますので、会計専門家の方もあまり油断せず臨んでいただければと思います。まあ慣れの問題だと思いますが。
受験結果
そんなこんなでなんとか3科目とも1回の受験でなんとかすることができました。なにせ1回の受験料がそこそこお高いので、短期間で合格することができてかなり助かりました。この試験、合格の場合「合格」としか表示されないので正直どれだけの正答率だったかはわかりません。Part1、2はそうはいっても普通に合格点であったと思いますが、Part3の出来は正直いってわかりません。満点をとったとはとても思えませんが、余裕があったのかギリギリの合格だったのかはわからないです。少なくとも自信満々ということはなかったです。
合格後の感想
なんとか全科目取得したCIAですが。メインの目的だった「脳の訓練」については、下記の点からしても確実に効果があったと感じています。
- 学習する習慣を戻すことができた
- 新しいことを理解する力が維持できた
- 生成AIを新しい学習ツールとして使いこなせるようになった
生成AIを使用する学習スタイルは、私にとって新鮮でした。若い頃のように「読めば覚えられる」わけではなくなった今、生成AI(Claudeが主でした)に問題集を作らせ、解説を求め、理解を深めていく。この手法がなければ、おそらく挫折していたと思います。
ちなみに、この勉強法は2024年のものです。生成AIの進化は目覚ましく、この記事を書いている2025年末の時点では、もっと効率的でスマートな学習方法が可能になっているはずです。こんなドヤ顔で語っていることはきっとすでに陳腐化しているのでしょう。
では得た知識が役に立ったかというと……正直、まだわかりません。現時点で内部監査の仕事には就いていないので、資格として直接役立ってはいません。ただ、今後そういった職務に就く可能性は十分あるので、無駄にはならないと思っています。USCPA受験時に監査論を学んだことが今の職務にはかなり役立っているので、内部監査も考え方を叩き込んだことはきっと役に立つはずです。はずです…
と自信なげなのは、この記事を書くために記憶を掘り起こす過程において、自分が学んだことがかなり飛んでいることに気づいたからです。実務で使っていないので仕方ないのかもしれませんが、上記の試験勉強方法はあくまで短期的な試験に効果的ということであって、長期的に身につけなければならないものについては邪道だったのかもしれません。
前途ある若い方は手を抜かずに王道を歩みましょうね。おじさんとの約束だよ!
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